二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.11 )
日時: 2010/02/19 17:29
名前: かっぺい (ID: qrbmE5ew)

ミヤ その3



「ふぎぎぎ……お、重い……」

「んぐ、もちょっと寝かせなさいよ」

「また寝言ですか!?」

神社の中。
伊吹さんはともかく、私はとんでもない格好で寝る霊夢さんに手を焼いていた。
途中ドロップキックを放って来たが、ただ寝相が悪いだけらしい。

「あぁぁ……伊吹さんにも さいみんじゅつ 掛けちゃったし……
 今度誰かが来たらどうしよう……」

もともと、ここに来たのは何か神聖な力を感じての事だった。
襲われるとは思ってなく、正直今すぐにでも逃げ出したい。

……が、流石に二人をそこらに置いて去るわけにはいかない。
仕方なくこうして運んでる訳だが

「! 誰か来たっ……」

二度ある事は三度ある。
神社内から外を覗くと、白黒のふわふわした服に身を包んだ少女が見えた。
頭の帽子が風に揺れ、箒を振り回しながらこちらに向かってくる。

「どどどどうしよ……また因縁付けられちゃう……」

「お〜い霊夢ぅ〜」

「……あ」


サイコキネシス
エスパーパワーで物を浮かせたり、操る事ができる。

「よ〜っす! ……霊夢、お前大丈夫か?
 白目向いてるぞ」

「チョット風引イチャッテネ(変な声)。
 間接ガアチコチ痛イシ、喉モオカシイノ(変な声)」

「ああ、だからドリフみたいな動きしてんのか!」

「ド、ドリフ……?(変な声)」

賽銭箱の影から、博麗さんを操る。
声は低い声で代用した。
これで誤摩化せるといいんだけど……

「ソレデ何ノ用ナノヨ(変な声)」

「なんだ、お前聞いてないのか?
 『紫』に呼ばれて来たんだけど……」

ゆかり? ざわ、と焦りが込み上げる。
それは人名なのか、だとしたらまだ人は来るのか。
内心、操り作戦は失敗だと思っていたので、その情報はありがたくなかった。

まずい。その「ゆかり」さんが来る前にここから逃げないと……


「何やってんの」

背後に顔を向けると、呆れたような顔をして知らない少女が立っている。
その口調は「馬鹿馬鹿しい」という風で、驚くより先に顔が真っ赤になった。

好きでやってる訳じゃないんです。

気を抜いたら、向こうで霊夢さんが崩れ落ちた。

「霊夢!? おま、お前ホントに大丈夫か!?」