二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.118 )
日時: 2011/05/15 18:10
名前: かっぺい (ID: wVDXtEbh)

かろうじて更新……最近時間が無いです……orz
そういえば最近のアニメってロケット団がシリアス要員なんですね! びびるわぁ

ミヤ その13





四日前である。

気絶から覚醒した私は、辺りの景色に見覚えがない事に気付いた。
そしてフラフラしている内に、私は『ここ』が、少し前にいた場所とは全く違うということにも気付いた。
突然、全く見知らぬ世界に放り出された私は、不安を必死に抑えて夜通し歩いた。
いつも傍にあった顔が、酷く恋しかった。



三日前である。

陽が昇る頃、私はようやく人の住まいのような物を発見した。
そこは人間の———霊夢さん、が住んでいる神社で、成り行きから私は彼女の元にお世話になることとなった。

色々あったのだ。
色々あった結果、私は今現在の『ここ』が、少々問題を抱えているらしい事を聞いた。
そしてその問題の調査の手伝いをすることが、私の宿代の代わりだった。

霊夢さんは私のことを歓迎しなかったが、露骨な嫌悪は欠片も見せなかった。
面倒くさそうに私のご飯を用意する彼女に、ぺこぺこ頭を下げながら私は手伝いをした。
夜が更け、私は精神的に疲労困憊したものの、彼女が言った「おやすみ」に安堵を感じて眠りについた。
昨日描いていた顔は、少しだけ笑顔に近くなった。



二日前である。

調査の一環として、霊夢さんと遠出をした。
向かった山の穴の中で私は、さとりさんという女の子に会ったのだ。
彼女は見た事もない怪物に襲われたことを話し、私と霊夢さんはそれにじっと聞き入った。

帰りの道中、霊夢さんは私に鋭い眼をして向かい、それと闘えるかと聞いてきた。
私はどきっとして、大丈夫です、と答えた。彼女は疑り深い顔をして私を見る。
もちろん、いつも周りにいた顔に、私は内心で助けを求めていた。





昨日である。

陽の出ている内はそうでもなかったのだが、夕暮れ頃から霊夢さんがそわそわし始めた。
訳を聞いてみると、お友達が作戦を立てていたそうだ。私と彼女は非常手段で、場合によっては協力する、とのこと。
そんなこと私は聞いてなかった。前もって教えてくださいよ、と私は憤慨したが、
(次があったら言うわよ)
と彼女あしらわれた。次は無いといいなあ、私はしょんぼり思った。

そして呼び出しはあったのだ。
私は霊夢さんとお友達さんの救援に向かい、おぞましい影を見る。
何とか撃退はできたものの、馴染みの顔との再会は未だに成らず、そして事態は好転していない。

闘いから帰ってきたのは夜も更けた頃だった。
私はへろへろになりながら布団に潜る。
呆れたような霊夢さんの溜息を頭上に、私は眠りに落ちた。