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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.5 )
- 日時: 2010/02/17 17:54
- 名前: かっぺい (ID: qrbmE5ew)
ゴツ その1
皮膚が刀をはじいた瞬間、そう言う事なのかと理解した。
「うあっ……!」
「おいガキ、こんなナマクラで俺を斬ろうってのか?」
鋼で覆われた腕を振り下ろす。
瞬間、足下の地面が浮き上がった。
ぎょっとして少女が刀を引く。
「ありゃあ、随分やわらけー土だな。
誰が手入れしてんだ?」
「わ、私です」
不意を突かれたように少女が声を上げた。
にやりとして両腕を組み合わせる。
鈍い音ともに、宙に浮いた土が押し固められた。
「いい仕事してんじゃねぇか」
「え……」
きょとんとした所に、岩を放った。
慌てて少女が刀を振り抜いたが、弾かれて焦っている。
「オラァッ!」
斬撃で静止した岩が、かけ声とともに再び地面を目指す。
少女が何か叫んだが、聞き取れなかった。
やりすぎたと思っていた。
灸を据えるにしても、と。
だが、近づいた瞬間地面から放たれた斬撃は、今度こそ肩の鋼に傷を付けた。
口笛とともに、土塊へ腕を突っ込んだが、手応えは無い。
「ここですね」
「ん」
気付けば背後をとられていた。
首筋に刃が当たっているが……ありゃあ、とのんきな声が出る。
「驚いた、肝が据わってるじゃねえか」
「刺さんないですけどね」
溜め息を吐いて少女が刀を納めた。
闘う意欲が無いのに気付いたらしい。
「最初っから話してくれればいいのによ」
「あなたが攻撃するからです!」
そりゃフカコウリョクって奴だ。
俺は笑いながら周りを見渡す。
ボスゴドラってのは頭が上に付いてるからな。
遠くまで見渡せる分、他の奴より得だろ。
屋敷を視界に納めたとき、以前仲間に言った台詞を思い出した。
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