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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.59 )
- 日時: 2010/03/22 21:39
- 名前: かっぺい (ID: S3B.uKn6)
たらこ・フータ その6
「こんなナリだから、てっきり仲間外れにされるかと思ってたよ」
自分を指差して言う。
大ちゃんは少し黙った後、視線をそらした。
「お二人は……強いんですよね。
チルノちゃんを怖がらないくらい」
「ん……」
「私たちは、見かけじゃあまり判断しません。
姿は色々だし、妖怪は恐くないですし」
「でも同じ妖精でも、強いと怖いんだ?」
ぐ、と彼女は俯く。
やっぱりチルノと大ちゃん達との間には、何らかの溝があるらしい。
次の言葉を探して僕も視線をそらす。
そこに氷の塊が降ってきた。
鼻をぶつけると、ひやりと首筋が震える。
「痛ぁ!!」
「大ちゃんの悪口言わないで!」
顔を上げると、たらこの頭に乗ってチルノが怒っていた。
本心からの怒りらしく、両手をブンブンと振っている。
「ちょ……チルノちゃん」
「大ちゃん達が悪いんじゃないんだから!
あたいがぶきっちょなのが悪いの」
「そりゃバカってことか?」
「ばッ……バカじゃないったら!!」
たらこがにやにやと言葉を放る。
ちらりとこちらを見た。
「お前は、こいつらが差別しているように見えるか?」
……いや、見えない。
「でも前は」
「アホたれ。最初っから仲が良い仲間なんていねぇよ。
今が重要だ。今、がな」
たらこはそう言うと、チルノを上に乗せたまま大ちゃんに近づく。
「そんじゃあ大よ、まだ警戒してる奴らにも挨拶させろ」
「え……き、気付いてたんですか?」
「あんだけビビってればな。
あんま怖がらせんのも悪ぃし。な、挨拶くらい」
それを聞いて、僕はたらこに目をやる。
たらこは、今度は笑わないで僕を見た。
「これから、私の主張を証明しに行くからな」
そんな事言ったってさぁ
立ち上がった大妖精達を見ながら思う。
僕の知ってる光景では、そんな事はあり得ないのに。
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