二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.60 )
日時: 2010/03/28 20:08
名前: かっぺい (ID: S3B.uKn6)

危うく失踪しかけ……連載はやっぱりキツぃです;;

ゴツ その7 (前回から一日経ってます)



「おい妖夢、このクギ苦いぞ」

「に、苦いって……何か違いでもあるんですか」

「これサビてるだろ?
 サビは不味いんだ。ついでに癌にもなる」

「あなたのそれ、人間はコゲって言うの」

幽々子があきれ顔で口を挟む。
ゴツはへぇ、と相槌を打ち、妖夢ははにかんだ。


今日の西行寺家の朝食は、焼き魚と味噌汁だった。
二人と一匹は居間で食事を取っていたが、やはりゴツも入ると狭い。
ゴツは就寝の時と同じく辞退したが、今回も押し切られてしまった。

狭い中で汁をすする妖夢を見て、ゴツは小さく首を振る。

「しかも、俺はこうしてクギ出して貰ってるわけで。
 人間の飯食えねぇとか、我ながら不便な体だよなぁ」

「あなたは美味しそうにクギ食べるじゃない。
 羨ましいわ……羨ましい」

「ちょ、幽々子様は食べちゃ駄目ですよ」

飯を頬張りながら、妖夢が慌てて言う。
はいはい、と答えて、幽々子は箸を置いた。

「ごちそうさま。さぁ〜って、用意しなきゃだわ」

「ん、お前また出かけるのか」

ボリボリとクギを咀嚼しながら、ゴツが言った。
そ、と答えて、幽々子は立ち上がる。

「昨日と同じ所ですか?」

「ええ。多分昼頃には戻るわ」

幽々子はちゃぶ台から立ち上がり、伸びをして欠伸をした。

「ふぁあ〜……本当はもう一眠りしたいんだけどねぇ」

「行ってらっしゃいませ」

「行ってらー」

妖夢とゴツに見送られ、女主人はのろのろと出ていった。

……そういえば、あの服パジャマじゃねぇんだよな。

「これがブンカノチガイってやつか」

「え、あ、私たちの服装ですか?
 何かおかしいですか?」

「いんや、飯食って、そのまま外出れるしな。
 便利でいいんじゃねぇか」

動くには邪魔そうだがな、と付け加えると、妖夢は苦笑いした。