二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.63 )
- 日時: 2011/01/11 23:41
- 名前: かっぺい (ID: ZMNBWJT7)
昔話 その2
「アクア団?」
「知らないんだ? ならマグマ団」
「そっちも知らないな」
「……お兄さん、本当に凄いよ」
「凄いってのはどういう意味だ」
俺は眉をしかめながら、目の前の少年と会話をしていた。
隣でカジが、少年の出す写真に目をやっている。
(……カジさんが、「こいつらとは闘ったことがある」って)
「あぁ。そんな団体の人らだったとは思わなかった」
俺はちらと回想する。
随分前だが、通行止めをしてた奴らと闘ったことがあった。
そいつらは少年の写真のような服を着ていたし……
威張ってたわりに、あんまり強くなかった。
結局、俺と少年は闘わなかった。
俺は露骨に拒否したし、少年にもそこまでやる気はないらしい。
ニコニコとしてよう分からんガキだ……
ただし俺は、奴らの実力に関して確かな物を感じ取った。
俺らがガチでやっても勝負になる、そんな予感があった。
「事実、ここまで来ても余裕そうだしな。
もうバッジは6個あるのか?」
「7個。僕はもうここの人たちには勝ったしね」
「アレだろ、ここのジムはエスパータイプ好きだ」
(そうなんですか?)
少年と雑談をしていると、ミヤが思念を挟んできた。
興味を持ったらしい。俺はにやりとして、顎でミヤを指し示す。
「どうだ? うちの奴でも、勝負になりそうか?」
少年はミヤを見て、少し黙った。
……じっと観察している?
その眼は鋭い。俺はだらけていた身体を起こし、少年を見守る。
「勝負にならないよ」
(え)
「君なら、もう次の所でも余裕だね」
(え、あ、そ、そんな)
ミヤが照れた。もじもじとして顔を赤くしている。
……視線をやると、少年はまだミヤのことを見ていた。
俺は顎を掻く。
「やっぱり、珍しいか?」
「まあね。こんなにテレパシーができるエスパーとは、初めて会ったよ」
(え?)
ミヤはきょとんとして首を傾げた。
俺はふっと笑って、なんでもねぇ、とどついた。