二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【東方】うちのメンバーが幻想入り【ポケモン】 ( No.93 )
- 日時: 2010/10/17 21:05
- 名前: かっぺい (ID: dDbzX.2k)
>>缶詰さん
あざっす! 「程度」って表現は原作のもぶっ飛んでますよねww
>>戦車さん
おぉぉぉ前の読者さんですか!?
コメントありがとうございます。のろのろがんばります〜
これにて解説編終了です。色々残ってることはこれから……(汗
【The Chaos/Across/Hermit Purple】“Back Side” その4
紫の作戦の『ずさんな部分』というのは、つまりこれであった。
もともと、まだ眠っていた青年に、同行を頼んだのは紫だ。
友人との歓談……本当にそうなってもおかしくはなかったから、彼女の言った台詞に嘘は無い。
誰一人としてその結末を知りはしなかった。
予想さえ、できなかったのである。
「なんで」
愕然として口を開いたのは、フータだった。
青年はゆっくりと彼を見る。いつの間にか、その顔からは笑みが消えている。
フータはどもった。一瞬だけ間を置いて、再び声。
「『なんであんたが狙われる』のさ」
フータの隣で、たらこが眼を細める。
「……知らねぇよ。バケモンだぜ、あいつは」
青年はがしがしと頭を掻いて、そう吐き捨てるように言った。
その時、彼の隣に座っていた大妖精は、たらことフータの挙動を見ていたのである。
彼女の眼は、二匹が顔を歪める瞬間を捉えた。
大妖精はぎょっとした。その動きは、さっきまでの彼らには似合わない……幼いものに見えたからだ。
彼女は息を呑む。
けれど、次の一瞬で、彼らの表情はまた戻っていたから、それ以上の声は出せなかったのである。
たらこが急に立ち上がった。
すぐ傍でじっと話を聞いていたチルノは、その動きに驚いて声を上げた。
「うわ……っとと」
「どうした、たらこ」
チルノを尻目に、青年はたらこに声を放った。
たらこは面倒くさそうにして首を振る。
「色々聞きたいことができたが、今はいい」
「え?」
「……そうか」
奇妙なその言葉に、たらこの横でフータが首を傾げた。
それに反して、青年はどこか寂しそうに、笑みを浮かべる。
「なぁ、そろそろ話も終わる頃だろ?」
「鋭いな」
たらこが続けた。青年は、大きく伸びをした。
「それじゃあそろそろ、『次』に移るか」