二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 桜と火薬と彼岸花 BLEACH ( No.7 )
- 日時: 2010/03/01 23:24
- 名前: 天道 (ID: WdWwmA38)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
四頁 「謎」
「ここは……何処でしょうか……?」
日向は色が不規則に入り混じった、見ていると酔ってしまいそうな空間に浮かんでいた。
『ハ〜……隊長格五人相手によくあそこまで……意外と図太いのね〜』
「貴方は……彼岸花……?」
日向の目の前に、何時の間にか女性が立っていた。
『正確に言えば違うかな〜……まあいいや……とりあえずこの調子で出血が続けば間違いなく死ぬよね』
「出血……?確か爆発に巻き込まれたんでしたっけ?」
『そ、死ぬのは五秒後かしらね……『私の場合』主が死ぬなんて関係無い事だけど……』
彼岸花は日向の手の平に、白い無色の砂を乗せた。
『その砂を私の血で紅く染めなさい、まぁ……そう簡単にはいかないと思うけど』
「……卍解というのは現実世界で具現化させ、その上で屈服させなくてはいけないのでは……?」
彼岸花は自分が卍解を日向に覚えさせようとしている事を日向が見抜いた事に驚嘆した。
しかし彼岸花の中にある一つの疑問が生まれた。
『なんであんた卍解と習得法を知ってんの?』
「……よく分からないんです、ただ妙なタップダンスとか、凄腕のギャンブラーの話とか……
いきなり入り込んでくるんです、一番印象的なのは……刀を帯びた女の子……」
『?!』
彼岸花は驚愕した。同時に日向への恐怖も覚えた。
『……まあいいや、それよりも、早くかかってきなさい、そろそろ死ぬわよ?』
「そうでした……ハッ!」
『ッ!』
日向は彼岸花の予想を遥かに超えるスピードで、彼岸花を殴り飛ばした。
「……何故だ?僕はこの感覚を知っている……」
『……あんた……よく分からないわね……そもそも……何でただの一般人がいきなり死神に……?』
彼岸花は日向の事がまったく理解できなかった。そして自分の悲運を呪った。
「どうかしたんですか?」
『あ、いや、ちょっとね……それより、さっきので砂に血が付いたんじゃないの?』
日向が手の平の砂を見ると、確かに血で紅く染まっていた。
「あ、本当ですね……これで本当に卍解が……?」
『あ〜……平気平気、ていうかあれ卍解教えるのに相応しいかどうかの試験みたいなモンだから』
「……つまり必要無かったと?」
『うん』
彼岸花は日向に向かってきっぱりと言い放った。
『まぁ一応やっとかないとね、傷も治しといたから、目を閉じれば元の世界に戻ってる』
「あ、どうも……って卍解必要無かったと?」
『……まあいいじゃん、それよりも……下手に人と関わらない方が良いよ、上手くやって、でないとあんたは多分壊れる……』