二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第六話*姫とネギ* ( No.13 )
日時: 2010/03/18 17:47
名前: まかろん ◆jG/Re6aTC. (ID: uRxJBiEm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

第六話*姫とネギ*


砂漠の真ん中にぽつんと二つの影。

「なぁ、カイトーまだかよ…」

「まだだねぇ〜。」

「なぁ、カイトー暑いよ」

「そうだねぇ〜。」

カイトは口にアイスを口いっぱいにほうばる。

プチっと何かが切れた音がしたかと共にカイトの手からアイスが消えていた。

「うああぁ〜っ!!俺のアイス〜俺の命〜!!」

そんなことお構いなしにぱくぱくと食べ進める。

「あーうまかった。」

「お…俺のアイスぅ…。」

「ほらほら、国が見えてきたよ!!」

大きな砂漠に大きな町があった。

「ここが南東王国だよ!そしてここには、極上ストロベリーアイスが…w」

さすが情報屋…っというかアイスオタクだな。

「ア〜イス、ア・イ・ス♪」

カイトは見っとも無く踊り続ける。

馬鹿だこいつ…っ。 

本当にこいつ役に立つのか…?

「う…うわぁぁぁぁあああ!!」

なっ何だ…?

「葱ぃ〜極上葱ぃ〜♪」

葱を銜えて踊る踊る…。

こっちにも同じような奴がいた!!

「あいつは通称『ネギ食い虫』噂では南東王国の姫だとか…』

噂ってどっからそんな情報は言ってくるんだよ…。

「こっちもだてに情報屋やってる訳じゃないのさ。」

自信たっぷりに言う。さっきのカイトよりかは役に立ちそうだ。


ネギ食い虫(?)はこちらに気づいたようでこちらに向かってきた。

「…貴方達を待っておりました。どうぞこちらについて来てください。」

そういってスタスタと歩き出す。

レン達には何がどういうわけかわからなかった。

「早く!!」

結局意味も分からず言われるがままについていった。

待っていた…?

あいつは俺たちが来るのが分かっていた…?

だとしたらなんで…。

何か嫌な予感がする…。


「ここでまっていてくださいね。着替えてきますから」

大きくて立派な城、しかも緑のコケで覆われている

そして庭は緑の大自然、城の頂上には緑の旗が…。

この国緑多くね?

「あ、そうそうここは別名『緑の国』って呼ばれてるんだよね〜、ちなみに女性の髪も緑で、この国の姫はとても美しい髪なんだって。」

カイトが口ずさむ。

なるほどね…。そうえばいろんなところに緑があったなぁ…。

「おまたせしました。」

そこに出てきたのは美しい髪の女性でした。

噂…本当だったんだ…。

「さきほど言ったように、私は貴方方をまっておりました。」

…ネギ食い虫の姿で?

「…この国を守ってください!!」

突然の一言に辺りは静まり返った

「やだ。めんどくさいしだるいもん。」

カイトが言う。

やっぱこう言うか…。

「カイトはともかく何で!!」

「それは時期に分かります。」

おいっ!!

こいつも自己中人間か!!