PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 雲無しの午後 【銀魂】第拾話UP ( No.62 )
- 日時: 2010/03/26 12:24
- 名前: 我流 (ID: HOE8nich)
■□第拾話■□
「…嘉神 雅焔。漸く見つけたぞ」
僕は此の男を知ってる。
今まで襲ってきた奴の中心に居た奴……だと思う。
何時も殺そうとすると、護衛を使わして自分だけ逃げるっていう頭ん中腐った奴だ。
男は僕の目の前まで来て、そして不気味な笑みを浮かべ一言。
「帰ろうではないか……?」
冷や汗が背中を伝う。
殺したい。
でも、今の自分には無理に等しい。
僕愛用の武器、『黒錬』が手元に無い。
逃げなきゃいけないのに、身体が動こうとしない。
すると、銀が起きた様で居間に入ってきた。
銀はまだ此の状況が理解できていなくて、男と僕を交互に見ている。
動かない身体を叱咤して首だけを銀の方へ向ける。
男は僕に手を伸ばす。
僕と銀の目が合った時、男の手が僕に触れた。
急に眩暈が僕を襲い、意識が飛んだ。
最後に見えたのは、銀が必死に僕に手を伸ばしている光景だった。
PR