二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 漆黒の使い者【REBORN】 *03話up ( No.50 )
- 日時: 2010/03/21 18:45
- 名前: 楓樺 ◆BH7oFB32Sc (ID: OfnHQlxu)
◆ 04 —戦いの末の絆来る!! 前編— ◆
戦いが始まって30分程たったであろうか
30分の間にもう勝敗は決まっていた。
ツナは地面に大の字になって倒れている
体中傷でぼろぼろでいかにも痛々しさを感じる。
一方の唯織は平然と立っている
大きな傷どころがかすり傷1つない。
「はぁ・・・。はぁ・・・。ぜっ全然だめだぁぁ・・・」
「情けねぇな。自分より後輩にまけちまうとは」
「レ・・・レベルが違いすぎるんだよぉ・・・!!」
リボーンとツナは相変わらずの口論を続けているが
唯織はそんなのにはもう慣れてしまっている。
ふぅ・・・と軽いため息をつくと犬神を式紙に戻し
その場から去ろうとしていた。
「勝負ありっすね。んじゃ俺は帰りますねー」
「えぇっ!!手当てしてくれるとか・・・」
「俺は信頼のないボスに気を使ってあげるほど・・・優しくないっすよ?」
殺気が入り混じった睨みを唯織は飛ばし
その場から去っていった。
「な・・・なんなんだよあの子!守護者になるって言ってるのに信頼してないって・・・」
「それだけあいつには暗い過去があるんだ」
「えっ・・・?暗い過去?それってどんな・・・」
「今知らなくてもいいことだ」
ますます意味が分からないよと思うツナだったが
とりあえず家に帰って治療してもらおうと思い
痛い体を起き上がらせた時だ。
「離せっ!!離せよっ!!」
かすかに遠くから唯織の叫び声が聞こえ
ツナがバッと立ち上がった。
「えっ!?この声って・・・煉麻さんだ!!」
「あっちからだな・・・行くぞ」
「うっうん!」
こんな所でまたこいつらと出くわすとは・・・
唯織は心の中で自分の行動を責めた。
今唯織を取り囲んでいる人・・・
人数は7人ぐらいだろうか。男と女どちらもいる
みなスーツを着ているがただならぬ雰囲気を飛ばしている。
「さぁ帰るぞ・・・。禅様がお待ちだ」
「絶対にあいつの所なんか帰らねぇっ!!」
「我が儘も対外になさい。禅様にはあなたが必要なの・・・分かってるでしょ?」
「知るかっ!!とにかく帰らねぇぞ!!」
7人の男女は顔を見合わせコクリと頷く
そして唯織を押さえつけている男がバッと唯織の口と鼻を
催眠ガスがしみ込んだガーゼで押さえつけた
「っ!?て・・・てめぇら・・・」
「手荒な前はしたくなかったが仕方ない・・・強制的につれて帰るぞ」
「く・・・くそ・・・っ」
パタリと唯織の意識が遠のいたのを確認すると
男女達は歩き出した・・・が。
それはある少年によって止められてしまう
額に死ぬ気の炎を灯し
両手にグローブをした少年に・・・
「お前は・・・まさかっ!!」
「・・・悪い事は言わない。唯織を置いてこの場から消えろ。もし抵抗するのなら
死ぬ気でお前等を倒す!!」