二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 桜、雪、夕日和!【コメ下さい…】 ( No.18 )
日時: 2010/03/26 18:45
名前: 獅乃 (ID: A9wxTbZM)

「あっちの世界って何なの?」
そう聞くと、大王はにこっと笑って、
「詩織ちゃんの、好きな所…じゃないかな?」
と。

第肆句『三日後は ギャグ日の世界へ レッツらごー?』

「コレを見て。」
そこには、大きな姿見が置いてあった。
「これ、何?」
と聞くと、
「色んな世界を見るための鏡だよー。」
「へぇ…。」
「まぁ見ててよ。」
すると、そこに編み笠をかぶった青年と同じく笠をかぶってバック(?)を持ったおっさんがいた。
「これ…ギャグ日の松尾芭蕉と河合曽良の、奥の細道!?」
「あ、知ってた?なら話が早いや。」
と大王が笑いかける。
「…まさか?」
「そのまさかだよ。詩織ちゃんにこの旅に同行して欲しい。」
「なんで?もしかしてアニメにありがちな…?」
「いや…そんなんじゃなくてさ…」
「?」
頭に?マークを浮かべていると見かねた鬼男さんがこう言った。
「ただの気まぐれでしょう?」
「え?」
「いや…えへへ…」
こう言ってるって事は当たり…?と思ったけど別の考えが頭を巡った。
(あたしが…ギャグ日の世界に…しかも一番好きな細道に…?)
そう思うだけでにやけ(ちょ)が止まらない。
「行く!あたし行く!」
と手をぶんぶん振りながら言う。それを見た大王は満面の笑みを浮かべ、鬼男さんは呆れたように笑った。
「ありがと!」
そう言って大王があたしに抱きつく。
「ちょ、重っ!!」
そう言っても大王は離れない。すると、
「いい加減にしろっ!詩織さんが困ってるだろ!!」
と大王を剥がす。
「あ、ありがとう…。」
「いえ、当然のことをしたまでです。」
そう笑いながら言う。
「と!!言うわけで!!」
ぬっと大王が出てくる。
「あっちの世界には…君の世界で三日後でいい?」
「うん。」
「あ、あっちの世界では何かと不便だろうから、コレをあげよう。」
と、バッグを差し出す…
「って、コレあたしのバッグ!?」
「違うよ!それは…『何でもバッグ』だよ!」
「何それ!?」
「つうかだせぇ!!」
と、大王のネーミングセンスの無さにツッコミを入れる。
(あれ…今鬼男さん、今だせぇって言った?)
「ひどっ!!でもいいや!それ三日貸すから!」
「あ、りがとう!」
と言うと、自分の体が光る。
「何っ!?」
「現世に戻るんだよ。」
「あ、そうなんだ。」
だんだん二人が見えなくなる。そして、二人が見えなくなる瞬間、大声で叫んだ。
「これからよろしく!!」
    第肆句、了