二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒衣纏いしボス二人 REBORN! 一話up ( No.11 )
- 日時: 2010/04/04 22:35
- 名前: 天道 (ID: kfmvS1ow)
……明るい瞳の少女は何処を見据える……
『……ここ何処……?ママ……?パパ……?』
少女はある暗い、恐怖を煽る様な部屋に閉じ込められていた。その少女の近くには、血塗れの成人の男と女が倒れていた。
『ねぇ……返事してよ!ねぇ!ママ!パパ!』
少女が泣き叫びながら両親が起きないかと、儚い希望を持ちながら呼んでいると、遠くから爆発音がした。
少女が怯え、震えながら座りこんでいると、ドアが開き、黒い、しかし多少紅髪の混ざった少年が入ってきた。
『ん……行き止まりかよ……。』
『……あ、貴方誰……?』
『え?ああ、いたんだ、俺は覇道黒斗!お前は?』
『私は天衣裏子……ねぇ、ここ何処?』
『ここはだなぁ、未知の炎属性を無断で研究する失礼極まりない研究所だよ。俗に言うマフィアの。』
少女はその言葉を聞いた時騒然とした。いや、正確に言えばその言葉を言って冷静そのものの少年に、だ。
『あ、貴方……マフィアって言って怖くないの?』
『え?まぁ俺より弱いし。強い奴は強いけど大体の奴は度胸もないし。ていうかさ、名前は教えたんだから名前で呼べよな!裏子!』
『え……?』
裏子は自分の名前を呼ぶ目の前の少年の笑顔に、顔を紅潮させた。
『……く……ろと』
『よし!OK!……さて……じゃあ一緒に逃げるぞ!』
『え?!……マジ?』
『お、なんか口調変わったな……まあマジだ。本気と書いてマジと読む!』
/*******/
「お〜い、裏子〜。起きろ〜。」
「え?ああ……ってすんなり行くと思ってんの?!」
裏子はいきなり手の平に納めていた鉄棒を伸ばし、かなりの力で叩いた。
「痛ッ!止めろ!棒で殴るな!」
「ははは〜、仲が良いですねぇ」
「なっ、良いわけないでしょ!」
「喧嘩する程仲が良いって言いますよ?」
黒いナース服を着た少女の言葉に、ただ少女は頬を紅く染めるしかなかった。