二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒衣纏いしボス二人 REBORN! 二話up ( No.12 )
- 日時: 2010/04/04 23:40
- 名前: 天道 (ID: kfmvS1ow)
……子犬は何時まで経っても子犬なのか……
「で、何で遅れた。何故遅れた。何故故遅れた。」
「え?ああ、道に迷ったり悪羅の服調達したりしてたから。」
「え?私のですか?」
「そりゃその格好は目立つだろ。一応有名人だからな?俺達。ボンゴレもいるみたいだし。」
「へ〜。」
黒斗の言った超大物ファミリーの名を裏子はまったく興味が無さそうに受け流した。
「……しかし、子犬ですか……懐かしいですね。」
「……まぁ私は会った事がありませんが。せいぜい私の遊び道具になってくれればいいですがね。」
「ちょいちょ〜い、クロス君。子犬君は遊び道具じゃないぞ〜」
「おや、貴方が遊び道具なら子犬も遊び道具でしょう?」
「俺遊び道具?!」
数十秒後、黒斗達は黒曜ヘルシーランドの前に来ていた。目的は、『子犬』に会うためである。
「さてと……子犬君元気にしとるかね?」
「さぁ?」
黒斗達がまったりと荒れ果てた健康ランドを歩いていると、かなり騒がしい声が聞こえてきた。
「骸さん!何時の間に来てたんですか?!」
「クフフフフ、少々不愉快な波動を感じましたので。」
「不愉快とは酷いな〜、子犬君。」
「……いい加減その呼び方を止めていただけますかね?」
「俺に勝てたらな────。」
骸が三叉槍を構えて幻術を使用するが、まったく意味は無かった。いや、寧ろその映像が仇となった。
黒斗は映像に自らの赤黒い、覇属性の炎を紛れ込ませ、一気に放出した。
「ぐあっ!」
「はいお終い。俺の炎の特性は施設にいた時話したよな?」
「……服従でしたね。」
「物覚えが良くて大変宜しい。これでお前は俺の支配下に置かれたと同時に未だに子犬のままという事が晴れて証明されたわけだ。」
黒斗のその言葉に骸は酷く屈辱的な顔をした。一方の黒斗はその顔を見て薄笑いを顔に浮かべていた。
「じゃクロスに紹介するぜ。こいつが六道骸こと骸が実体化してない時はクローム髑髏こと子犬君だ。」
「ああ、ボンゴレの霧の守護者でしたか。噂通りの髪型ですね。」
クロスの一言に骸は青筋を浮かべた。
「どういう意味ですか?」
「おやー、気にしていましたかー?いやー、噂通りの『パイナップル』ヘアーだと思っただけですよ。」
「一戦やりますか?」
「ご自由にどうぞ?子犬兼南国果実に負ける自信はありませんから。」
骸は勇敢にクロスに挑んだ。しかし、呆気無く散らされていった。しかし、尚クロスは槍の柄の部分で骸を地面に押しつけていた。
「おいおい……さっきも言ったけど子犬君は遊び道具じゃねえからな?」
「ていうか体の所有権がクロームだっけ?その子に移った時が可哀そうだから止めなさい。」
「了解しましたー。」
後日、クロームは背中にできた青痣(槍の柄を押しつけた部分)を不思議に思っていたそうな。