二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 一般人からアイドルへ〜私はボーカロイドを歌う〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/04/02 23:36
- 名前: 彩香 (ID: F35/ckfZ)
№1「急に始まったお仕事」
今日、テレビをつけて朝のニュースを見ていた。
すると…。
「皆さん、街中のかっこいい男の子をよくスカウトする金城誠さんをこ存じですか?」
「!」
お茶を飲んでいて思わず吐き出しそうになった。まさか金城さんがニュースに出ているなんて…。
「その金城さんがなんと今回!女の子をスカウトしました!」
「!!」
さらに悪い予感がした。男の子ばかりをスカウトする人とは知らずに、普通にどんな人でもスカウトするのかな、と思っていたけど、女の子は私が初めてみたい…。
「その子は紅獄城美麗ちゃん!現在16歳で青春真っ只中の可愛い高校1年生です!さぁ、どんな子なのか見てみましょうか」
「なっ!?」
そして、ニューススタジオの画面にどこから手に入れたのか私の写真が出てきた。
ニューススタジオにいた人全員が声を上げる。
「綺麗な子ですね…。金城誠さんの教育を受ければ必ず売れますね」
その言葉に誰もが頷いた。
「ちょっと…。何よ…」
まさか昨日芸能界デビューを果たしたかと思えば、今日になれば急にニュースで報道されるなんて考えもしていなかった。
そして、家から逃げるように学校へ向かった。
「よぉ紅獄城!アイドルデビューだって?」
クラスの男子がそう言ってきた。
「金城さんに声かけられて、事務所に連れていかれてそれから強引に芸能界に…」
「ふぅん、なんか災難だな〜。でもいいんじゃねぇの?今まで気づかなかったけど紅獄城かなりキレーじゃん」
「いつも下向いてたから地味だなーと思ってたけど、よく見たら美人だし」
「やだ、やめてよ」
「あのさ、今までごめんな。親なし子って軽蔑して」
「…。いいのよ、そんなこと」
過去は過去にすぎない。その時間を取り戻すことなんてできはしないのだから。いつまでも根に持っていても仕方がないわ。
それから少しずつ「ごめん」という色々な声が聞こえてきた。
「いいの、皆気にしないで。過去は過去なのだから。それよりも、今までの過去の時間を取り戻すように仲良くなっていった方がいいじゃない」
「美麗優しいなー!!」
私がいるクラスは皆仲が良くて、男女も関係なく名前の呼び捨てだった。でも私は軽蔑されていたから、名字で呼ばれていた。一人の男の子が「美麗」と言ったのをきっかけに、それから皆は私のことを美麗と呼ぶようになった。
「美麗ちゃーん」
一人の男の人の声がした。それだけで女子は「奥井先輩よ!かっこいいわー!」と騒いでいた。
「渚カ○ル…」
かなり小さい声で呟いた。
「えっ!?」
驚いたように近づいてきた。小さい声で言ったつもりだったのに聞こえてしまったのかしら…。
「渚カ○ル知ってるの!?エ○ァ好き!?」
興奮したように問いかけてくる。
「はい、好きですよ」
困惑気味に答える。
「マジ!?仲間!!」
手を握ってブンブン振る。
「…」
どうすればいいのでしょうか?女子がきゃーきゃー騒いでいるけど…。できれば変わってもらいたいな…。
「おっと、そうだった。仕事が入ってさ、金城さんが呼んでるよ」
「…」
いきなり…。私、まだ何もできませんよ…?
「名前教えてなかったね。俺は奥井剛、2年ね。で、あっちの人が宇和川咲夜さん。あの人は3年生」
「どうも」
軽く頭を下げる。
「あぁ」
低くてかっこいい声が印象的だった。
「じゃ、行こうか。事務所まで近いんだよね」
「そうなんですか」
そして、2〜3分歩くともう事務所に着いた。
「金城さーん、呼びましたよね〜?」
「あぁ、きた?早かったね。じゃ、さっそく仕事だ!」
「なんですか?」
仕事となれば頑張るのか、宇和川先輩が声を出した。
「ボーカロイドのカヴァーアルバムを出すぞ!」
「ボカロ!?」
奥井先輩が叫んだ。この人ってもしかしてオタク…?
「あぁ、オタクだ」
読心術を使えるのですか?宇和川先輩…。
「そうなんですか…」
「俺のイメージでは美麗ちゃんがボカロの女の子全員で、咲夜ががくぽ、剛はKAITOかな」
全然仕事をしてなさそうだけど、仕事はしっかりしているみたい。
「女の子全員って…。私、そんなに声が出るでしょうか…」
「大丈夫!出なけりゃ俺がみっちり特訓してやるから!」
「じゃ、まずは剛が『廃墟に降る花』咲夜は『約束』美麗ちゃんはミクとして『ロミオとシンデレラ』リンとして『右肩の蝶』ルカとして『最後の王女』よろしくね♪」
〜後書きというなの懺悔〜
無駄に長いです。しかも解りにくい…。
ちょくちょくエヴァネタはいってるのは彩香がエヴァ大好きだからです。