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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 月下美人 -銀魂 ( No.23 )
- 日時: 2010/04/06 18:47
- 名前: 光素.聖忌 ◆QbxCHceaIo (ID: kSUj1nMa)
四話
「──久々だねぇ、銀時」
そう彼女が言った後、周りはしー……んと静まり返る
その後四秒程、銀時、と呼ばれた人物が彼女を見て、聞いた
「久々だな……栞か?」
それを聞いた後、栞、と呼ばれた彼女は先程、真選組屯所で見せた、笑い方をした
つられて銀時も、笑う
……なんだけど、先程の地味な人は固まっている
押入れから出てきたオレンジ色の子もだ。……いつ出てきたんだろう
「いやー、その銀髪も変わってないね。瞳なんてまだ生き生きしてたもんだけどねぇ」
「お前は俺の母さんかコノヤロー。良いんだよ、いざという時はキラめくから」
互いに冗談を交わし、笑う
その光景は誰が見ても、「二人が楽しそう」と思える程平和だった
だが、その光景は、栞の次の一言で終わる
「江戸も変わったなぁ……」
チラリ、と栞は窓の方を見る
昔江戸、といえば侍がそこら辺にいたものだ
だが今はどうか
違う星から来た天人共がそこら辺にいる
上では船も飛んでる、テレビやらパソコンもある
確かに便利だ。科学が発展した事は栞も素直に喜べる
問題は天人と人間の関係
仕事をしている所を見ても、天人が上の立場にいるのだ
そう思うと、栞は別の事を思ってしまう
「……そっか。あたし達の努力は報われなかったって事ね……」
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