二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 月下美人 -銀魂 ( No.5 )
日時: 2010/04/05 16:39
名前: 光素.聖忌 ◆QbxCHceaIo (ID: kSUj1nMa)

一話

「……で、今日も近藤さんはやられたと。
あの人も良く心が折れねえもんだ」

真選組屯所
庭にいたのは真選組副長、土方十四郎
煙草に火を付けるのは、おなじみマヨライター

さて、早いが話を変えようか

屯所の庭は結構綺麗である
誰が掃除してるのか、雑草一つ無い
池の近くには大きな桜の木
時々池の水に花弁が舞い落ちる

そんな綺麗な庭は煙草の煙で段々と空気が悪くなっていく

「そんな事言ったら、近藤さんに怒られますぜ
もしくは俺に斬られるか」

話し相手になっていたのは真選組一番隊長 沖田総悟
多少本当の事も混じった言葉は、普通の人が聞いたら
挑発にしか聞こえないと思うんだ

いつも通り持っている刀で斬り掛かろうとした時


「そこのお二人さん。そう怒んないで、さ
仲良うしたらどう?」

塀の上に座って、土方達を見下ろしている女性がいた
そして陽気に笑う姿は面白い物でも見つけたような
とても楽しそうな、嬉しそうな姿だった

「おま、どっから入ってきた!?」

いつの間にか、そこにいた彼女に土方は驚く
その際に煙草が口から落ち、近くにいた沖田が踏み潰す
炎を消したつもりなのだろうが、たぶん違う意味も込められてるんだろう

「正面から堂々と。
門番さんが話を聞いてくれなかったもんでねぇ」
「正面から、というのは胡散臭いが
門番が話しをってーのは本当っぽいな」

「ま、そんな事はどうでもいいのさ」と、無理やり話を終わらせると
彼女は塀から飛び降りる
その際、彼女が杯を持っていた事と、漆黒に近い黒色の瞳をしている事が分かった

「坂田銀時……ってー人知んないかな?」