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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 月下美人 -銀魂 ...オリキャラ募集中 ( No.55 )
- 日時: 2010/04/07 19:56
- 名前: 光素.聖忌 ◆QbxCHceaIo (ID: kSUj1nMa)
八話
高杉。確かにこの子は高杉と名乗った。
晋助に妹なんていたっけ……?
なんて、考えてる間に、一つの思い出が思い浮かぶ
それは攘夷戦争が終わる五日位前の日
あたしはいつも通り、刀を持ち天人を斬っていた
血に塗れ、周りは血だらけで
死んだ天人や仲間達を見ることが耐えられなくて、相手しか見てなかった
刀が血に塗れようが
全身が血に塗れようが
あたしは関係なかった
だけどさ、何処か生きている感じがしなかった
あの時何を思ってたのか分からない。思い出せない
分かりたくもないし思い出したくもないけど
そんな時、近くで綺麗な若紫色の髪を見つけたんだよね
でさ、見てみたらあたしより小さい子が天人を倒してたわけさ
凄いなーって、思ってた。でも本当に凄いのはこれだけじゃないんだよ
良く見てみると、手足が震えてるんだよね
で、倒した後もなんかよろけてるし
でもそれをカバーするようにものすごい速さで刀で斬るから隙は無いわけなんだよ
凄いって思った。たぶん戦争中、唯一この時だけ「凄い」って思ったんじゃないかな?
そんな事を考えると、その子が手を伸ばしてきて
「刀を持って。……行きましょう?」
こんな辛い所にいるのに、その子は泣く事も無く
綺麗な声で、笑顔でそう言ってくれた
そういえばあの子の名前……「美百合」だったね
聞こうとも思ったけど、もういなかったから、とりあえず私は姉の所を目指した
「……所であの話の二番目に出てくる人って、どんな姿をしてたかな……?」
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