二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 月下美人 -銀魂 ...オリキャラ募集中 ( No.74 )
日時: 2010/04/17 20:06
名前: 光素.聖忌 ◆QbxCHceaIo (ID: TFLBhktw)

第11話

……というわけ
あたしついてないなぁ

「えーと……」

とりあえず考える
人が来る前に何とかしてあげたい
まだ多分、人は来ないだろう。来るとしたら店の人かな

その時、頭に何かぶつかったような……
例えるなら、鳥とかに突付かれてるような

見てみると、烏。烏があたしの頭を小突いている
あんまり痛くは無い。こんなの刀で斬られるよりはね
まぁ普通の人だったら素直に痛いだろうけど

「……とりあえず家に寝かそうかな」

一つ、思い浮かぶ
いやそれしかないでしょ
というわけで散歩を終わり、私は早足で家へと向かった


        *


「──で?」

此処は公恵屋敷(命名あたし)の端にある深姉の部屋
ちなみにさっきの少女は隣のあたしの部屋に寝かせている

今の状況としては
深姉の前に私が一人、座っているという感じである
え? 伝わらない? ごめん、何ていった?
まぁ、そんな感じである

「あの子誰よ?」

そりあぁ、あたしが聞きたい
そう言おうかと思ったけど止めた

「さぁ?」
「さぁ? って……栞が連れて来たんだよね?」
「さぁ?」
「……今から十秒以内に頭と腕と脛の中心辺りにナイフが刺さるよ」
「ごめんごめん嘘。ってーか何で脛だけ具体的なのさ」
「さぁ?」

真剣なのか真剣じゃないのか分からない会話を交わす二人
これが普通だから仕方が無い

「……まぁ良いけど
あの子が誰だか知らないし、誰って言われても……」
「たぶんこの近くにある寺の子ね
あそこ佐倉さんだったわ」
「いやいやいや。知ってたんだ深姉」
「そうだねぇ。今気づいた」
「誰かー。この天然どうにかしてくださーい」

噛み合ってるのかすら分からない会話
というか何だこの姉妹。本当に誰か止めてくれ

そんなどうでも良い話を彼女達は何時間も続けた