二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 月下美人 -銀魂 ...オリキャラ募集中 ( No.83 )
- 日時: 2010/05/06 01:50
- 名前: 光素.聖忌 ◆QbxCHceaIo (ID: TFLBhktw)
十二話
さて、万事屋に話を戻しましょうか
「あァ? あいつ?」
「あ、それ僕も気になりました」
「私もネ! あの人、銀ちゃんの彼女?」
「彼女じゃねーよ。昔の馴染み」
苦い顔をしながらそう言う銀時
あ、ちなみに二番目に言った人は新八ではございません
二番目に言った人は、真選組に入っている「嘉神雅焔」
亜麻色の長髪に紺碧色の瞳を持っている
まぁ休暇貰って今は銀時とパフェを食べている
(銀時は苺パフェ、雅焔はチョコパフェ)
ついでに言うと神楽も熱いほうじ茶を得に熱がる様子も見せず飲んでいる
「銀さん女性の幼馴染もいたんですか!?」
「いたよ、何勘違いしてんのぱっつぁん
普通に寺子屋に女の子いたよ? 攘夷戦争でも女の子……いや5人くらいか」
コップを置き、銀時はそう言う
まぁ攘夷戦争でも女の子はいたわけですよ、ちゃんと
ただ数が滅法少なかったからあんまり知られてなかっただけで
「……て事は少なくとも桂さんや高杉さん、坂本さんとも知り合いなんですよね?」
「あぁそうだな。俺が寺子屋に通ってた時からの仲だからな」
まぁつまり銀時の「昔の馴染み」であれば少なからず攘夷戦争は経験している
知ってるだろうけど銀時は攘夷戦争で圧倒的なその強さから「白夜叉」と呼ばれ
敵味方両方に恐れられていた過去がある
桂は「狂乱の貴公子」と呼ばれ、真選組に追われている「桂小太郎」で
高杉は「攘夷浪士の中で最も過激で最も危険な男」と呼ばれ同じく真選組に追われている「高杉晋助」
……である
「じゃ銀ちゃん。その時の話、して欲しいアル! 私聞きたいネ」
「めんどくせーなァ……ま、良いけどよ。長くなるぞ? 寝るなよ」
「大丈夫ネ! 寝たら定晴が起こしてくれるよ。だから寝ながら話しても大丈夫よ!」
「え、あ、俺が? 俺がなのかな、神楽ちゃん」
まぁ、そんな事を言いながら銀時は渋々話しを始めた
*
此処公恵邸、栞の部屋
栞はあの話に心身ともに疲れていたので休んでいた
「……しかし銀時、昔から変わってなかったなァ……」
それこそ小さい声ではあったが、その独り言が栞には響いていた
得に普通の独り言。しかし何故か、その言葉を言う度に思い出してしまう
栞にとっては思い出したくも声に出したくも無い「昔の話」を
「あれは……丁度四月になってからだったかな……」
誰に話すわけでも無く、栞は淡々と昔話を始めていた