二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ†君の傍に†9話UP ( No.42 )
日時: 2010/04/27 21:28
名前: 天月 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)

番外編 ずっと、ずっと前のオハナシ
*戦争パロ
*前半ルカリオ映画ネタ
*続くかも


ずっと、ずっと昔に、ポケモン同士の戦争があった
その首謀者は人間だった
そして、今再び始ってしまった

戦争を始めた“国会側”、戦争に反対する“宗教側”

「……どうするんですか、アッチ<宗教>はドンドン勢力上げてますよ」

黒い髪に、赤い瞳の<少年>が上司に言う

「構わないさ、コッチ<国会>には“最終兵器”があるのだから……そうだろう?“レッド”」
「……言ったでしょう、“あの子”は俺は使いません
……巻き込みたくない」
「ふっ…今更そんな事、言っても無駄だろう
…まぁ、キサマをコッチに置かせているのは奴だがな」
「………様子を見てきます」


レッドはそう言って、上司と別れた

「…哀れ、“神の子”を好きになるなんて、哀れすぎるな……私の部下は」

誰にも聞こえない声で、上司は言った





「……“ユウナ”」
「レッ、ド………」

薄暗い牢に軟禁されているのは、一人の少女、ユウナ
……レッドの彼女“だった”少女

「ごめんな。…でもコッチがユウナを使う前に、終わらせるから
……全員<皆>でまた逢えるようにするから……
—————俺を待ってて?」

うん。とユウナは少しだけ笑って言った
レッドはソノ笑顔をみて安心すると、立ち上がり牢を後にした



「…シルバー」
「ユウナの様子は?」
「ん、大丈夫だったよ」
「そうか………、よかった」
「あぁ、ユウナは“俺達”を信じてる
だから、俺達は何が何でもコレ<戦争>を終わらせる
…全員、生き残って」

あぁ。とシルバーも頷く、二人の瞳はまっすぐだった


        ****



かくして、宗教側


「ッ……言っているだろ、俺は何も視ない。何も壊さない。と」
「生意気な奴だな、大人しくしていればいいのに」
「大人しくして、お前らに服従して? …コッチ<宗教>が世界を制して……ソノ後は?」

黒い髪に、蒼い瞳の少年は、目の前の大人を睨みつけて言い続ける

「世界が平和になるときなんて、あんの?」
「なるのさ、お前がこちら側に従えば」
「向こう側はどうでもいいんだ」
「敵、だからな」
「お前らはな。俺は…俺にはアッチに……
……大切な奴が居るんだよ」

そう言った後、少年の身体は宙に浮いた
腹を殴られた

「かはっ………!!!!!!!!」
「どこまでも生意気な小僧だな、躾けなおそうか…」
「上司」

ムチを取り上げた上司を呼ぶ声がし、上司は後ろに振り返る

「…“グリーン”か。どうした?」
「ソイツの事は俺に任せて、貴方は指揮をとってください」

グリーンはそういうと、上司が手に持っていたムチを手に取った

「行って、ください」
「………あぁ。殺すなよ?」
「判ってる」

上司は牢を出て行った。この空間には、少年とグリーンの二人だけ

「……もうちょっと早くきて欲しかったなぁ。グリーン」
「五月蝿い。お前…いずれ死ぬぞ?」
「俺は正直に言いたい事を言っただけ。それにアイツは俺をああ言いながら、殺しはしないよ」

先ほどとは違い、少年は軽い口調でグリーンと会話していた
グリーンはソノ様子にため息をつき

「“ユウト”……。無理はするなよ?」
「……とっくに無理をしてるよ。あいつにああいったのだって、怒りを抑えてるんだから。ストレス溜まってるよ」

と、ユウトは自嘲気味に笑って言った


「………大丈夫だ、俺達も、レッド達も、何時かこんな事、止めさせるから
…お前もユウナに逢わせてやるから」
「有難いね。ユウナは俺にとって生きる糧でもあったんだから
…………お願い、ね」

あぁ。とだけ言い残し、グリーンは去っていった



「………今すぐにでも終わって欲しいけどね」


つづ…く?