二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 涼宮ハルヒの願望<復活初仕事> ( No.7 )
日時: 2010/04/22 22:13
名前: みやっさん ◆E53IZBWzfE (ID: HTJq2wSo)

第二話

この頃ハルヒの様子がおかしい。と、いうと三日前俺が業務日記書いたあの日からか?
教室では、ハルヒが頬杖ついて座っている。
「よう、ハルヒ。ここんとこ浮かない顔してんな」
「別に」
ハルヒはそれだけを言い、窓に浮かぶ風景を眺めた。
やはりまずかったのか……。
「ねぇ、キョン」
ハルヒから発言してきた。
「キョンはさ、あたしとみくるちゃんと有希とさ、どういう性格の方がいいの?」
なんだ? 恋愛相談か? 俺に?
「馬鹿。違うわよ。いいから早く答えなさい」
「それが人に聞く台詞か……。まぁ、そうだな、」
やっぱさ、優しくて、気が利く女子がよろしいと……。
「あんたさ、」
と、俺が二言目を言おうとしたがここでハルヒが制止させた。
「みくるちゃんの事考えていってる?」
「なっ————!」
なんて言うか、その時のハルヒの表情は一瞬だけ餌を欲しい目をしている猫のような目のようだった。何というか、何というか、何というか……。
「えっ、うぅ、あぁ……」
もちろんこの後どう第二声を繋げばいいのかも分からず、ハルヒはしばらく沈黙を置いた後、
「やっぱいいわ」
なんならこんな時間かけるで聞くのもないだろ。と思いつつ三時限の授業が始まる前にハルヒは足早に教室を出てしまった。
やっぱりハルヒの様子は変わりもしなかった。

放課後——。
はは、心配なさそうだ。
SOS団に顔を出すなりテンションもそれなりに戻ってる。
朝比奈さんの淹れたお茶を美味しそうに呑み、新着のコスプレ衣装を勧めたりと憂鬱そうに見えなかった。
まぁ、百面相な奴だからな。飽きっぽいし、何かを鬱気味に考えていてもそれはほんの一瞬かもしれないな。
さて、今日の記録日は俺だっけか?

『今日は至って普通に過ごした。
おなじみに古泉と将棋で対局して。俺が勝った。
長門は、読んでる本がそんなに面白いか? まぁ長門の趣味だし口出しはしないけどな。
ハルヒにいたっては相変わらずな奴で朝比奈さんで遊んだりメイド服を着せ写真を撮ったりと、楽しそう
な奴だ。 以上』

ふー。日記なんて小学生の時でもろくすっぽやってねぇからな。なんか良い感じもしてきたぜ。
「随分と書けてますね」
そう言って古泉は記録集を眺め微笑む。
「お前が案を出すなんて珍しいじゃないか?」
俺は記録集を持って問いかける。
「ええ、こういうのも良いかと思いまして」
「嘘だ」
なんで俺がこんな事を言うのか? わかるはずだ
すると古泉フッと肩を落として。
「さすがあなたです。気が付いてくれると思いました」
なめんな。いいからなんで考えたのか教えろ。
「具体的にそうですね。SOS団の記録のもなるし、」
「ハルヒの観察もできて一石二鳥ってか」
ここで俺は古泉が言おうとした台詞を言ってやった。
お前ならこう言うだろ。
「読まれましたか」
古泉はオーバーなリアクションをとる。
まぁ、機関の事だし何かの活動がてらそっからなんかセコい提案でも出るのかと思ってね。
「そうです。ようは証拠を残すんです。もしこの団になにかあったら、対処できそうになかったら。もういっかい読み直すんです。すると何かが起きたり……とかですね」
「言いたいことは別に反論はする気はないがどうも時系列的に今から日記をやるというのは俺はどうも卒業日記しかわからん。どうしてもっと早くからやらないんだ。曰くでもあんのか?」
すると古泉は喉の奥をクックッと鳴らしながら笑う。
「まさか。予知能力でも働かせたわけでもありませんよ。もっとも『機関』は涼宮さんの「魔」をバスターするだけであってそれ以外なんも超能力的な力は持ってませんよ。曰くって訳でもありませんが、上の方から……記録を残せってね」
社交命令ってやつか。
「涼宮さんの毎日をレポートするのと一緒です」
心なしか少し機関の行動に気味の悪さを感じる。
「まぁ、それを言う人も少なくはないんですけども、まぁ、とりあえず続けましょうよ」
証拠品ね……。本当に役にたつのか。
「いつかの話ですよ。本当に何もなければ何もないでいいじゃないですか」
まぁ、俺もそう願うがな。
そう願いたい。だが、こうして古泉と会話している時から歯車の食い違いっとか昼ドラの愛憎劇でよく聞いたりするが、本当に俺達の目の前で起きてしまうなんてな……。
そう、その事件は休み明けに起きた————