二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 暴・走! D灰学園 職員募集! ( No.42 )
日時: 2011/02/15 20:17
名前: クロウ (ID: 1.Bbg0di)

第8話『僕は英語なんて話しませんよ。byクロウ』



さて、あの二人の処罰は要君に任せるとして、僕は教室に行くとしますか。
もう、午後の授業に差し掛かっちゃったし、一応教師の僕が遅れるとか、本当にどうかと思うしね。
僕は、教室の戸を勢いよく開けて、教室を見回す。

……うん、やっぱ、問題児が二人いなくても、問題は問題だ。


おい、ノアの男子、騒ぐな、喋るな、喧嘩を売るな。
特にスキン君、あんたね、教室にお菓子を持ち込んじゃぁいけないって何度言ったらわかるの!?
あと、ティキさんはタバコ吸うの止めろってんだよ、ここは学校なんだから!
少しは、おとなしくしてるロードさんを見習いなよ……。


「はい、静かに。今から授業を始めるんで、タバコもお菓子もしまいなさい」

僕はため息交じりにそう言い、教卓の前まで歩いて行く。
教卓の前に着いても、結構状況は変わってなかった。
スキンクン、そのほっぺたのふくらみはなに? しかも、甘いにおいがするよ。むな焼けおこしそうだよ。
あと、ティキ君はタバコすうのやめろって。しまえって言ったじゃん?
最後に、ジャスデロ君、デビット君は、机に足をかけるのをやめなさい!


「はーい、ずいぶんと反抗的なお出迎え、ありがとうございまぁす。そんな君たちのために、僕、結構難しい授業用意してきましたー」

僕はわざとらしく優しい声を出し、にこっと笑って見せた。

「ついでに、間違った人は、宿題の増加という特典もついてまーす。宿題は三回連続で忘れたら指導室行きでーす。よかったねー」

僕の言葉を聞き、みんなしらっとした目で僕を見た。
なるほど、指導室くらいではみんな動じないと。そう言いたいんだね?






どうせ、指導室に行ったらんなこと言ってられなくなるけどねー。


「じゃ、そろそろ授業を始めまーす。はい、礼ー」

僕はそう言って、軽く頭を下げ、黒板の縁に置いてある白チョークを取った。
今日は初めての学習だしね、少しは難易度下げてあげたよ。

そう、少しだけど。


「Пожалуйста, откройте стр. 26 учебника.
Сегодня я прочитал описание микроорганизмов.
 じゃ、ティキさんから」


……はーい、なんでみんな教科書を開かないのかなー。
ティキ君は、なんで教科書を読んでくれないのかな。
僕はそう思い、ため息をついた。

「……おい、教科書の26ページだよな」
「Да」
「これは、なに語だ?」


……さぁ、なに語でしょうねぇ。
君たちの得意な英語なんて書いてやんないんだからね。それじゃあ、反抗的なままだもんね。
今回の教科書に書いてある文字は、僕が今話している言葉と同じものが少し混ざってるんだよね。
英語の中に、少しロシア語が混ざってるんだ。

「Прочитайте это?」

僕がそう言うと、問題児達は顔をしかめた。
僕は緩みそうになる口元を手のひらで覆い隠し、問題児達を見つめた。