二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボーカロイド曲小説 ( No.1 )
日時: 2010/04/26 20:47
名前: 悪ノ娘 ◆Qd6XA/vkyQ (ID: F35/ckfZ)

-悪ノ娘- 悪逆非道の王女様

昔々あるところに、悪逆非道と呼ばれる王国がありました。その国を治めるのは、なんと齢十四の幼い王女様…。

「おーっほっほっほ!!さぁ、ひざまずきなさい!」
昼夜問わず、城からは王女様の甲高い笑い声が響きます。その声で前から順に頭が下がって行く。
「ねぇ、大臣。新しいティーセットが欲しいわ。黄色で統一してちょうだい」
私の好きな色は黄色。黄色いバラに囲まれて、黄色いティーセットでお茶するの。
「仰せのままに」
誰も私に逆らわない。私は頂点に君臨している者。逆らえば処刑よ?
「王女、民が面会を要請しています」
「なんで私が行かなきゃいけないの?そっちを呼びなさい」
「はい、解りました」
そして10分後、赤毛の民がやってきた。
「ちょっと、10分も待たせるなんて何様のつもり!?」
「申し訳ございません、王女」
「もういいわ!クビよ!!」
「ひぃ…。そ、それだけは…」
「私に逆らうつもり?クビより死を選ぶのね?」
「ひっ!!わ、解りました!今からこの国を出て行きます!!」
死ぬのだけはごめんだ…。この民も変なこと要求すれば明日には公開処刑だな…。
「で、何なの?私に何の用?急いでくれないかしら」
「お金も食事も足りません…。どうか、少しでもいいのです!分けて下さい!!」
「イヤよ」
残酷な冷たい笑みを浮かべて見下ろす。
「このままでは私達は死んでしまいます!」
「イヤったらイヤ。死ぬなら勝手に死になさいよ。私の知ったことじゃないわ」
「!!」
十四歳の少女とは思えない残酷な言葉に、民は涙を浮かべる。
「用はそれだけ?終わったんならさっさと出てってよ。アンタみたいな汚いの、ずっとここに置いとくわけにはいかないから」
レッドカーペットに座り込んだ民を追い出すように命じた。
「王女!!私は貴女をお怨みします!!」
腕を引きずられて去っていく民が残した捨て台詞。
「ふん、アンタみたいな烏合の衆に何ができるっていうのよ」
私にとってアンタ達は蟻みたいなもんよ。

「王女…。やりすぎでは?」
「レン、貴方までそんなこと言うの?」
「王女に逆らうことはしません。ですが少しは民心も得ないと…」
「私に民心なんて必要ないわ。私が信じる者は私と貴方だけよ」
私の大切な弟…。血を分けた姉弟なのに、何故こんなに差があるの…?
「王女…」
ボクは王女の弟。双子が面倒ってだけで僕らはこういう風になってしまった。
「ねぇ、レン。ジョセフィーヌは?」
「元気ですよ」
ジョセフィーヌは王女の愛馬。
「そう。ジョセフィーヌに乗って散歩してくるわ」
「はい、お気をつけて」
右手を取って馬小屋までお連れする。少しでもいい、王女と一緒にいたい。
「…よく解ってるじゃない」
こういうとき、右手を取ってその場所まで連れて行く…。レンじゃないと解ってくれないわ。

「王女!!」
散歩から帰ってきた王女に、一人の召使が急いで駆けてくる。
「何なの?私、疲れてるの。また今度じゃ駄目なの?」
「それが…!100万円の資金不足で…!」
「あらそう。愚民共から搾りとりなさい。許可は私が出すわ」
「ですが、ろくな富を得ない民たちでは100万円など…!!」
「それなら死ぬ気で働かせなさい。1人15万よ。3日以内に用意できなかった者は処刑なさい」
「了解!」

-後書き-
順番メチャクチャですね^^;とりあえず1番終了〜!
書いてて楽しかったです^^キャラ崩れありませんか?「これ、誰?」って思う人がいたら教えて下さい!