二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【デュラララ!!】 †池袋狂奏曲† ( No.13 )
- 日時: 2010/04/30 16:29
- 名前: なっぽー (ID: 6afFI3FF)
- 参照: シズイザと新セルはジャスティスっっ!!!
第5話 ≪ 最強の男に挑む者 ≫
「翼。どうした?」
「あ…何でもねぇ」
何なんだよ…クソッ
俺はそう思いながら歩き出した。
「なぁ、翼。あそこに行って見ようぜ!!」
翔が指差した方向には、多くの野次馬がいる。
面倒くせぇ…
「な!な!行こうぜ」
「あっ、おい!翔、テメェ!!」
俺は引き摺られながらその野次馬に入っていった。
「静雄!俺と勝負だ!!」
…女の声?
俺は視線をその女の声のする方向に移した。
「なぁ、翼。何で見るからに中1くらいの女の子が、池袋最強の男に勝負挑んでんの?」
「俺に聞くな」
まぁ、それはそれで見ものだな。
俺はその勝負を窺うことにした。
どーせ翔もここから一歩も離れ無そうだから。
「何度言ったらわかんだよ。何でお前みたいなガキ相手に俺が喧嘩しなきゃいけねぇんだよ」
「もしかして、静雄怖いのか!?だっせ〜…男のくせにビビってやんの!!」
女はケラケラと笑う。
「手前…もう一回言ってみろや」
「何度だって言ってやるよ!ビビリな静雄く〜ん♪」
こめかみに血管が浮き出てる最強の男。
「よし、お前がそこまで言うならやってやろうじゃねぇか」
平和島静雄が殴りかかろうとした時——刹那、バシッと音がした。
そう、翔が平和島静雄の拳を受け止めていたのだ。
「ぁの野郎…いつの間に!!」
堂々と平和島静雄の拳を受け止めている翔に怒りが沸いてきた。
人様の喧嘩止めてんじゃねぇよ、アイツ。
「おい!お前、何邪魔してんだよ!!」
後ろで女が騒いでいるが、翔は気にしない様子で平和島静雄を見ている。
「ダメじゃないスか!女の子に殴りかかろうとしちゃ!」
「…あ。悪ぃ」
そう言い、後ろの女の子の方に向き直る。
「君も女の子なんだから、喧嘩なんかしちゃダメだよ!」
「うるせぇ!お前には関係ねぇだろ。邪魔したんだから、金くらい払え」
「手前金せびってんじゃねぇよ、ガキが」
「いいぜ。五千円やるから許してくれ」
俺は見てられなくて、割り込んだ。
そして財布から五千円抜いて相手に渡した。
「おい、翔帰るぞ。悪ぃな邪魔しちまって」
俺は「じゃーな」と言って翔の腕を掴んで帰ろうとした。
その時——
「おい、アンタ。名前何て言うの?俺は、柊牡丹だ」
「俺か?俺は、黒瀬翼。んでもって、こっちは東条翔」
「翼に翔か!ヨロシクな!」
何だ…以外に普通の女じゃん。
「で、どっちが俺とやりあうんだ?」
前言撤回。
コイツ…普通じゃねぇ。