二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【復活、デュラ中心】16獣の咆哮-情報屋の手中【コメ大歓迎】 ( No.48 )
日時: 2010/05/29 20:51
名前: 樹 (ID: I7JGXvEN)
参照: http://renrinmiku.blog70.fc2.com/

遅すぎるけど参照100超え祝い!

出演者〜風美翔、風美レイル、折原臨也、平和島静雄〜

番外編1
———風美兄妹視点 情報屋の暇潰し———



広い自分たちの居地。妹のレイルはソファにうつ伏せで寝ころびくつろいでいる。
僕等の生活はいつもこんな感じで、仕事の依頼が来れば仕事をする。

そんな感じだ——


「翔兄〜 暇ぁ〜っ!」

レイルがでんぐり返しの要領でソファの背もたれから此方へ降りてくると、
僕の方に寄ってくる。 日常茶飯事。


「レイル。暇だからと言ってマフィアに喧嘩を売るんじゃありませんよ」

「ムッ 分かってるけどさぁー 暇なもんは暇なのっ!」

はぁ、と小さく溜息をついた。


と、その時玄関の方から音がした。
ドゴッ!! と言うような何か重いものがぶつかる音。

そして、その音にレイルが大きく反応する。勿論僕も視線ぐらいは傾ける。

「ねぇっ! 僕が出ていい? きっと面白い人だよ!」

案の定、レイルが興奮して騒ぎ始める。こうなったら止められないのは承知の上。

「いいでしょう。ただし危害は加えないように」

「はぁ〜い」

レイルはしぶしぶ、といった感じで玄関の方に向かった。
"危害を加えない"その言葉を聞いた瞬間レイルのテンションが下がる。
レイルにとって戦闘は遊びであり、己の楽しみでもある。
勿論それを封じられたとあらばテンションも下がるわけだ。





「ふふふ〜ん♪」

と言っても子供。直ぐに期限が戻るのがいいところなのかもしれない。
鼻歌を歌いながら玄関に向かう。

ガチャリ。

重そうな扉をレイルは片手で開けた。
外にいたのは臨也と静雄。
レイルの顔が一見無邪気な笑顔で彩られる。

—なんと言う豪華な玩具なんだろう!—

「臨兄〜!」

レイルは臨也の首に飛び付きクルクル回る。
と、その隙に静雄が持っていたガードレールを臨也(レイルも一緒)に振り下ろす。

静雄の方はレイルに向けるつもりは一切ない。しかし、止められない。
でも、止めるつもりもない、そう静雄は理解していた。

ひょいっ 臨也はレイルお構いなしにカードレールをよけ、
レイルはそれを知っていたかのように臨也の肩を使って上に飛び、
空中にあるガードレールの上に着地する。それも、静雄に腕力があるのを知っての上。

「静兄も!! ようこそ!」

ガードレールを振り下ろされたとは思えないほどの笑顔でガードレールの上を走り、
静雄の目の前まで行くと、ニコッと笑みを浮かべて挨拶した。

「ほ〜ら♪ やっぱりこの家に来ちゃ駄目だったね?」

臨也が静雄をからかうように言う。静雄の表情が怒りでゆがむが、レイルの一言で収まる。

「人ん家で喧嘩してると僕が許さないよぉ?」

満面の笑みで述べられたその言葉。
ガードレールを振り回せるほどの男は普通その言葉なんぞきかないだろう。
(カードレール振り回すことも普通ではないが)

しかし、怒りが収まる。それは静雄がレイルの実力を知っていたからだ。

「そうそう。人の家で暴れないでください。すでに家が少し壊れてるじゃないですか」

レイルのその言葉に追加するように翔が話に入ってくる。

「チッ」

静雄は小さく舌打ちすれば持っていたガードレールをどうしようか考え始める。

「どうも〜」

臨也が述べる。
どうやら此処に二人がいるのは臨也の方の仕業らしい。
静雄との喧嘩がヒートアップし止められなくなったから此処に来た位が妥当だろう。


「にしても......でけぇな」

考えることをやめ、静雄が別の話題を出す。
「そぉ〜? まっ 二人ともせっかく来たんだし、遊んできなよ!」

"遊ぶ"簡単に出されたその言葉の意味を二人は知っていた。

「いや.......」
「遠慮しておくよ」

こういう時だけ意思が統一する二人。

「え〜 何でぇ? 楽しいのに!」

一見、断る二人の方がおかしいように見えるだろう。
しかし、レイルの発した遊ぶ、の意味は戦う、という意味。
そしてその実力はかなりのもの。
数百以上のマフィアを相手出来るほどの実力。
確かに臨也はどうであれ、静雄なら数百以上のマフィアを相手出来るかもしれない。
しかし、レイルと時間で勝負したら圧倒的に負けるだろう。

「レイル。その遊びは誰も好みませんよ」

翔がレイルの言葉に指摘する。しかしレイルは、

「僕が好んでるもん! 誰も好んでないわけじゃないもんっ!」

此処まで来るともう駄々っ子だ。 考えていることは普通と違っても、年齢は同じ。
静雄はどうしていいのか悩む。 

・・・・・・・・・。

「まっ! 入って入って!!」

最終的には無理やり。
二人を引きずりこんでいく。

地下のトレーニングルーム。
レイル曰く子供部屋。 翔曰く地獄。

そこでの暇潰しが始まった———

二人が夜が明けるまで風美兄妹の居地から出てこなかったのは言うまでもない。
翔の溜息が聞こえる中、少し喧嘩に嫌気がさす二人だった。


———珍しく後書き———

意味不明^p^