二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【復活、デュラ中心】16獣の咆哮-情報屋の手中【コメ大歓迎】 ( No.69 )
- 日時: 2010/06/04 20:18
- 名前: 樹 (ID: I7JGXvEN)
- 参照: http://renrinmiku.blog70.fc2.com/
第十四章
———烏森学園-森 威圧感———
バッ
二人は固有の武器を構え上を見る。
そこにいたのは陸と諷の二人。諷は幽かな笑みを浮かべているものの、真剣なまなざし手此方を見ている。
「目的? そんなもの知らないし必要ない」
少年から呟かかれる言葉。それに続くように敵意の混じった声が飛ぶ。
「君たちさえ、咬み殺せればね」
………………。
「あんまり手荒なまねはしたくないんだが」
諷が苦笑気味に答える。
その言葉に雲雀は不可解そうに顔を上げる。
「俺達二人のネックレスを取れたら、戦ってやってもいい」
にこ、と相手の表情など気にせず微笑を浮かべて諷が言葉を続ける。
「ふぅん......面倒だね」
本気で面倒臭い、というように溜息つくものの再び得物を構える。
一方で隣後にいたクロームも両手でぎゅっと三叉槍を構えた。
「いくよ」
その声を合図に、クロームは小さく"はい"と返事をし、槍の柄を地面に付けた。
トン、と軽い音が響く。
ガッ!!
あろうことか、陸と諷が居た木の上にとがった岩が生えてくる。
が、しかし、それは二人には刺さらない。
貫通。というのだろうか?通り抜けている。
諷の方は笑みを浮かべたまま、陸の方も表情を変えず、何もなかったかのようにその場にいる。
諷と陸には実態が無いのだろうか?
いや、実態が無いのは岩の方。
幻術に必要なのは術師。
そして相手がその幻術にリアリティを感じること。
「幻術か、いい術だな」
ふむ、と顎に手を当てて陸がぼそり、と呟いた。
「敵は一人じゃないよ」
ガキィィィィンッ!!
豪快な破壊音が響き、金属製のトンファーが陸へと叩き込まれる。
しかし、叩き込まれたのは陸ではない。
クロームが作り出した岩の幻術。
クロームの幻術はそうそうの術師でも簡単には破れないレベル。
諷と陸はいとも簡単そうに破ったが、それはとても難しいこと。
術師に因縁はあっても、そこまで詳しくもない雲雀は、幻術だと頭でわかっていても行動では無理だ。
それを上手く使い、陸は雲雀の攻撃をよけたのだ。
不安定な木の枝の上で。
「言っただろう。これを取るまでは戦わないと」
これ、と言いながらネックレスを雲雀に見せる。
「...................」
ムス、と苛立っているのが雲雀の表情から見てとれる。
しかし、雲雀のいら立ちを簡単に抑えることになったのは次の諷の台詞。
「まぁ、でも。僕らが戦わないだけで他の子たちは戦うからね」
相変わらずの微笑。意味深げな言葉。
その言葉が言い終わる直後。
馬の鳴き声のようなものが聞こえた。気のせいだろうか?
いや、気のせいではない。第一こんな所に馬がいるはずはないのだが、
確かにその声は聞こえた。
ダンッ
校舎を囲む塀を悠々と飛び越えて黒いバイクが入ってきた。
バイクに乗っているのは二人。
模様が一つもない黒いライダースーツの女性と学生服を着た女子高生。
突然割り込んできた二人は陸と諷、雲雀とクロームの間に着地する。
「やぁ、よく来てくれたね」
「首無しライダーと奴刀の罪歌」
———舞台裏———
現在の入室者〜セットン、罪歌、陸、楓、樹〜
諷「どうも」
陸「どうも」
セットン「どもー」
罪歌「よろしく おねがい します」
セットン「うん、今日も宜しく」
諷「会うのは初だな」
セットン「そうですね」
セットン「お願いします」
諷「宜しく」
陸「宜しくな」
罪歌「おねがい します」
諷「今回はよく来てくれた」
諷「感謝してる」
セットン「いえいえ! 問題ないですよ!」
陸「協力してくれればありがたい」
罪歌「がんばります」
諷「うん」
諷「罪歌さんも宜しくね」
罪歌「は はい」
セットン「取りあえず妨害すればいいんですよね」
陸「言い方はおかしいがそんなものだ」
諷「そうだよ」
罪歌「ぼうがい よくないと おもいます」
セットン「あぁ、いや そうじゃなくて...」
セットン「何て言うんだろう?」
セットン「ほら」
セットン「えーっと」
罪歌「?」
諷「まぁ」
諷「単に僕らが捕まるのの妨げをしてもらえれば」
陸「そこまで難しく考えなくてもいい」
諷「攻撃が仕掛けられると思うから」
諷「それから自分の実を守るくらいで大丈夫」
罪歌「あ はい」