二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【復活、デュラ中心】16獣の咆哮-情報屋の手中【コメ大歓迎】 ( No.71 )
- 日時: 2010/06/10 20:53
- 名前: 樹 ◆YJ5DWMTmns (ID: I7JGXvEN)
- 参照: http://renrinmiku.blog70.fc2.com/
第十六章
———烏森 森付近〜校舎 集合手配———
ヒュンッ ガッ ドゴウッ!!
豪快な音が鳴り響く中、それを静かに眺めている二人。
諷の方が口を開く。
「このままやってても話が進まないよな」
ぼそり、と呟かれた小さな言葉。それは陸にだけ届いた。
陸は"そうだな.........."と短く返すと少し考え始めた。
考えてる最中に諷が言葉を続けた。
「もう、集合するか?」
"集合" その言葉に少しだけ反応する陸。
「確かにそっちの方が早いが......
難易度が上がりすぎないか?」
その問いに考える間もなくすぐに返答する諷。
「ボンゴレⅩの力を試すにはちょうどいいだろう」
それに返答しようとした陸だが再び考え始めて言葉を止める。
暫くした後、
「そう...だな」
と小さく返した。
次の瞬間二人の姿がそこから消えた。
木の下では未だに激しい戦闘が続いていた——
中等部校舎———
「誰もいませんね」
獄寺隼人が呟いたその言葉通りにそこには二人以外の気配がしなかった。
「何か.......怖いね」
と、情けない声を零したのがボンゴレⅩの沢田綱吉。
二人は未だに決壊の中。
………数分経過………
そこには諷の姿があった。
「「!?」」
ほんの一瞬、瞬きした間に諷がそこにいた。
「あーっ!!」
獄寺隼人が諷を指さし大きな声を上げる。
「テメェッ 出やがったな!」
ダイナマイトを6本ほど取り出すと諷に投げようとする。
しかし、それを慌てて綱吉が腕をつかんで止めた。
「だ、駄目だよ!」
当たり前のように此処で投げたら自滅と同じだ。
「斬解」
小さな言葉とともに結界が切れる様にして解かれた。
「え? あ.......」
しかし、それきり諷はクルリと綱吉達に背を向け窓枠を飛び越えて外へ出た。
「っ!! 待てェッ!!!」
慌てて獄寺隼人が窓に駆け寄る。
諷は、風で落下速度を落とし地面にいとも簡単に着地した。
「追いかけないと!」
反射的にその言葉が出た。
ごくんっ
死ぬ気弾を飲み込み綱吉は諷を追いかけて窓枠を超えた。
一方の獄寺も匣を使い下へと降りる。
諷は二人が付いて来たのを確認すると木の枝をものすごい速さで移動し始めた。
誘導するように———
———舞台裏———
現在の入室者〜諷、陸、燈、剋〜
燈「継承の方はどうですか?」
陸「順調だ」
剋「随分大人数でやってるようだが」
諷「まあ、途中で人が増えてくるからな」
燈「それで、貴方達の継承の鍵にボンゴレ側は気が付きそうですか?」
諷「それは今から検討だ」
陸「嗚呼」
陸「超直感を持っているボンゴレⅩで試す」
剋「無理はするなよ」
陸「分かってる」
燈「気を付けて」