二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【復活、デュラ中心】16獣の咆哮-情報屋の手中【コメ大歓迎】 ( No.72 )
日時: 2010/06/10 20:52
名前: 樹 ◆YJ5DWMTmns (ID: I7JGXvEN)
参照: http://renrinmiku.blog70.fc2.com/

第十七章
———校門付近  思わぬ乱入者———






同時刻、山本、笹川 側。

「誰...........?」

山本、笹川の二人は目の前にいる見慣れない人物(?)に戸惑っていた。

一人は人間。問題はない。
そしてもう一人。それは見かけない服で腰に刀を持っていて犬耳が頭から生えていて......


まぁ、自分も背中に刀をしょっているんだが。

相手もそれを見て普通じゃないと察したのかそれについては指摘してこなかった。

そして、返答したのは人間の方。

「えっと、私はかごめ。こっちは犬夜叉」
「俺は山本武っていうんだ」
「俺は極限に笹川了平だぞ!」

返答と言っても自己紹介に変わる。

「あの......えっと」

かごめが次の言葉を述べようとした時、時音が遮った。

「誰!」

此方に走って来ながら式を構える。
それは明らかに犬夜叉に構えられ..........

「結っ!!」

緑色の結界が成形され犬夜叉が閉じ込められる。

「貴方......アヤカシよね」

結界の前に立つと小さく呟いた。


………………。

「は? アヤカシ?」

本気で知らない、というような表情の犬夜叉。

「もしかして、妖怪の事?」

かごめが時音に問う。

「妖怪.....。まぁ、そうかもね」

「それなら、犬夜叉は半奴っていって...」
「でもっ! 悪い奴じゃないから」

かごめが時音の言葉を聞き必死に弁解しようとする。

しかし、時音は冷たく、

「此処の土地にいたら本物の妖怪になりかねないわ。
 そっちの都合は分からないけど、此処から出て行って」

そう述べる。

「でも、此処に妖怪が居るんです!」

かごめは此処に来た理由を述べる。

「そりゃぁ......居るけど」

普通に述べられた言葉に多少驚くかごめ。
しかし、気にせず時音は言葉を続けた。

「それを狩るのが私たちの仕事だからね」

更に驚くかごめ。犬夜叉も多少驚きを見せる。

そしてその会話の最中にまた新しい人影が現れた。
山本、笹川は更に押し避け、陸までがその地に来た。

「犬夜叉とやら。妖怪を狩るのを手伝って欲しい」

来て早々呟かれた急な言葉。

「「は?」」

数人の声が重なった。

陸は気にせず犬夜叉、かごめに説明をした。

山本たちもこの状況を理解できてないため一緒に聞くはめになったが。




説明が終わると、陸はかごめに矢を結界につきさせと言った。

疑問符を浮かべたもののかごめは素直に従い、矢を一本ぬくと結界につきたてた。


バチッ!!

激しい火花の直後、結界がスゥッと解かれた。
解かれたとほぼ同時、陸のてが犬夜叉の額に一瞬だけ触れた。

「これでこの地にいても力が暴走することはない」

鋼夜に欠けたものと同じもの。それを犬夜叉にもかけたのだ。

「これでいいだろう」

そう述べて時音の方を向く。
時音はあきれた表情でうなずいた。

それを見て再び陸は犬夜叉の方に向き直った。
そして、犬夜叉の耳元で何かを呟いた。

犬夜叉は分かった、とだけ返答した。

「じゃぁ、また後でな」

その場にいた全員に陸は言葉を発すると、素早くその場から居なくなった。

「あっ!」

居なくなってから声を上げたのは山本と笹川。
陸が己たちが狙うべき相手だったのにすっかり手を出さずに帰らせてしまった。

取りあえず追わなければ。

二人はだっと走り、陸を追いかけた。


  ———舞台裏———

現在の入室者〜鴎、夜叉、雪音、樹〜


雪音「あの、さっきは御免なさい」
鴎「大丈夫ですよー」
鴎「ね?」
夜叉「お、おう」
鴎「暴走しないようにもしてくれたしね」
雪音「あの人たち、何者なんだろう」
夜叉「あいつらは妖怪じゃなかった」
夜叉「でも雪音からは妖怪のにおいがした」
鴎「だいぶ早くなったわねー」
鴎「って、雪音さんが!?」
雪音「んー 白尾も妖怪って言うんだろうか......」
鴎「白尾?」
雪音「妖怪を見つける為の犬よ」
鴎「犬夜叉みたいなものか」
雪音「白尾は戦わないわ」
雪音「白尾も多分奴だと思う」
鴎「えっと、そっちでは妖怪の事をアヤカシって言ってるのよね」
樹「ややこしくて悪い」