二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!!短編Ⅲ終了! ( No.227 )
日時: 2010/07/16 20:33
名前: 白柊 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
参照: http://部活地獄開催間近! 曲は完成する訳が無い!(涙

メルト・フォルテⅡ

「え? ……停電?」
思わず口に出してしまいました。
珍しい、と言うより初めてといっても良い気がします。
と言うか辺りが真っ暗で本当に何も見えませんね。

周りに人が居ないみたいですし。

「ゆ、ユキッ! だだ、大丈夫?」

寧ろ貴方が大丈夫ですか、カイト。
暗くて良くは見えないけど心なしかカイトの顔が赤い。
良くある恋、って奴でしょうか。


……って、誰にですか?

「うん……私は平気だよ」
「そ、そっか……よ、良かったぁ〜……」

天然を装いつつ何か焦ってますね。
本当に、誰に恋しちゃったんでしょうか。
……変な奴。

とか、内心思っちゃいますがとりあえず笑顔を見せる事にしました。


ミクちゃん……あるいはリン?
ルカかもしれないし……めーちゃんっぽい気もする。

シオンちゃんやナギちゃんは違いそうだけど……
ココロちゃんは半々くらいかな?

カイトの好きな相手は、誰でしょう。

何故か、何となく、気になってしまいました。


……私も変な奴なんでしょうか。


「……ユキ、どうしたの?」

ふと、カイトが聞いてきました。
何かボーッとしてる風に見えたのかもしれないですね。

「いや、別に……」
「あ、な、何かあったら……お、俺に言ってね!!」

さっきより焦り、顔を紅潮させてます。
……何かやけにオロオロしてますね。

って、あれ……?


この反応からしてカイトって……






私に、恋してるんじゃないんですか……?



近くに来ると焦り、顔を紅くし、やけに優しい言葉を掛けてくる。

当てはまる要素、ありまくりですね。
ただ、何となく嫌な気持ちにはなりませんでした。



「……ありがとう」

寧ろ、嬉しい?
バカイトなんかに……好かれてるのに。
何となく嬉しいと思う自分が何処かに居ました。

「…………うん//////」

カイトはその返事に嬉しそうに頷いてました。
何か、告白されて嬉しそうな人みたいですね。

告白なんて、してないのに。





「あ、あのさ……ユキ!」

すると、カイトが何かの意を決したかの様に私に話しかけました。

私は不思議に思い、カイトの方を向きました。





「お、俺……」