二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ありがとう〜大好きな君へ〜 イナズマイレブン ( No.20 )
日時: 2010/07/27 12:59
名前: さくら (ID: 3KWbYKzL)

はたまたフィディオ視点



俺は今、魂が抜けたように・・・ってオイ!!

ごほん。失礼失礼。

頭の中が真っ白になったようにその場に立ち尽くしていた。

ノアちゃん。フルートを吹いている時だけ心の底から笑って・・・。

そんな事を考えているうちに、俺は自分に腹が立ってきた。

一人の女の子も守れないような弱い自分に。















演奏が止んだ。

どうやら吹き終わったらしい。

ノアちゃんが周りの人に笑顔を見せる。

でも、これも作り笑い。

ノアちゃんは、人に向かって心の底から笑ったことがあるのだろうか。




フルートを聞いていた人もだんだん少なくなって来た頃、ノアちゃんは俺に気がついた。

そしてすぐにバッグからノートとペンを取り出し、

『見に来てくれたんですか?』

と書く。

フィ「帰り道、音楽が聞こえてきたから、行ってみると、ね」

ノア『嬉しい////』

少し顔を赤くして、俺に笑顔を向ける。

はぁ・・・。これも作り笑い。


すると、彼女は「どうしたの?」と言わんばかりに俺の顔をのぞいてきた。

ち、近い。

このままじゃ俺もヤバイので、必死で話を変えようとする。

フィ「そ、そういえば何でノアちゃんがフルート吹いてたの?」

ノア『あ、私、これでもフルート奏者なんですよ』

フィ「はい?」

ノア『ですから私、フルート奏者なんです』


初め聞いた時は、彼女の言ってる意味が分からなかった。

あ、でも、聞いたことあるような・・・。

世界も一目置く、天才フルート奏者がイタリアにいる。

えっと・・・たしか名前は・・・



    “ノア・レイリス”———・・・・・・。