00匹 序曲闇夜に輝く、金色の瞳。それは今か今かと、貴方に飛びつく機会を伺っている。貴方が、ふと気を緩めた瞬間に貴方の喉元に食らいついて、引き裂く。夜を支配するは、“猫”。貴方も、ほらそこの貴女も。実は貴方の喉元に食らいつこうと、“猫”は貴方の気が緩むその瞬間を待ちわびる。死にたくないなら、“猫”の眠りを妨げるな。死にたくないなら、“猫”に全てを捧げ振り返るな。闇夜に飛び交う数匹の黒い“猫”。それは貴方に飛びかかれる日を今か今かと待っている———。