二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.86 )
- 日時: 2010/09/26 23:38
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第三十一章 〜金の瞳、銀の翼〜
アルフの遺跡上空
サトル「着いた!アルフの遺跡!」
ギンガ「様子がおかしいと思わないか?あまりにも静かすぎr」
???「シャアァァ!」
全員「!?」
ギンガ「あの声はホウオウ!?」
ホウオウ「シャアァァ!」
虹色の光が天を舞う。その背には、小さな漆黒の影。その者の瞳は金
サトル「なっ!?」
ギンガ「リオン?どうしてホウオウの背に?」
ヒスイ「伝説のポケモン、ホウオウ。かつて人間と共存していたが、身勝手な欲望が原因で地上に降りてこなくなった。」
ギンガ「リオン、下手をすればお前はっ・・・」
ルギア「ギンガも行くか?あの場所へ。」
ギンガ「え?はい。止められるかどうか分からないが。」
サトル「どういうことだ?」
ギンガ「全てが終わったら説明する!行きましょう、ルギア!」
サトル「おい!」
アポロ「これは素晴らしい。上手くいけば、ホウオウは我が手の中に・・・」
リオン「そんな事させないわ!」
アポロ「マタドガス!ヘドロ攻撃!」
ホウオウ「シャアァァ!!」
マタドガス「・・・」
アポロ「どうしたのです!?早く攻撃を・・・」
リオン「無理でしょうね。ホウオウの特性《プレッシャー》のせいかしら。」
アポロ「っ!こうなれば・・・」
Rの字が入った飛行艇が動き出す。ホウオウを強制的に捕獲するつもりだ。
リオン「っ、さすがに辛くなって来たわ・・・ホウオウ、後どのぐらいなら大丈夫?」
ホウオウ「あと一撃が限界だ。それ以上は保障できない。」
リオン「そう。飛行艇を破壊するには無理があるかもしれないわね。」
虹色の光の後を追うかのごとく、怪しい黒い影が押し寄せる。
その間に割って入ったのは、銀の光だった。
ギンガ「リオン!」
リオン「ギンガ君!?どしたの?」
ギンガ「どしたの?じゃねぇ!お前、自分が今どんな状況か分かってんのか?」
リオン「ギンガ君もルギアに話を聴いたのね。なら分かるでしょう?ホウオウ達の力は、悪の手に渡ってはいけない。昔同じ事があったんだよ?止められるのはこの方法しか無いなら私はやる。」
ギンガ「あんな奴らのために、わざわざ同じ事を繰り返す必要があるのかよ!?」
ルギア「ホウオウ、お前はどうなんだ?」
ホウオウ「できればしたくないさ。」
リオン「かつての【伝エル者】はこの方法を取った。それ以外、私に何ができるのっ!?」
瞳は振るえ、涙が浮かんでいた。怖いのだ。取り込まれれば、己が消滅する事が。
ギンガ「怖いんだろう?なら、今の力だけで戦おう。簡単な事だ。」
リオン「でも!」
ギンガ「ああもう!俺はなァ、お前の母さんからお前を守るよう頼まれてるんだよ!リオンが居なくなれば一番悲しむのは母さんだろう!?まだ分からないのか?」
リオン「!」
ギンガ「リオンが、こんなに強いのにも関わらずさ。自分がどんなに大切に思われているか、いい加減気付けよ!」
リオン「・・・」
ギンガ「・・・勿論俺だって・・・」
アポロ「ふはは!ホウオウ、ルギア!今こそ我が手に!」
飛行艇から、巨大な網がホウオウめがけて発射された。
ギンガ「エアロブラスト!」
巨大な水の柱が飛行艇を貫く。
リオン「ギンガ!」
ギンガ「ぐっ・・・」
ルギア「ギンガ、私から離れて逃げなさい。これ以上は危険だ。」
ホウオウ「リオンもだ。」
ギンガ「出来る限り足止めはする!だからっ!」
リオン「逃げてっ!お願い!」
ホウオウ「分かった!」
ルギア「全てが終われば、また・・・」
サトル「何だってんだよ・・・訳わかんねぇ・・・」
その時、虹色と銀色の二筋の光から二人が現れた。しかし、
ヒスイ「おい!あのトゲチックは、リオンちゃんのじゃないか!でも、トゲチックだけじゃ二人を支えられない!」
サトル「!ピジョt」
???「トゲチック、コレを使え!」
何処からとも無く飛んできた一筋の光、いや石。それは、《光の石》だった。
トゲチックは、トゲキッスに進化し二人は無事に着地した。二筋の光は、彼方へと消えていった・・・
チョキ(トゲキッス)「フィ〜♪」
リオン「ギンガ大丈夫?ってあれ、チョキ!?」
ギンガ「あそこからだ!」
ヒスイ「今の声は!」
サトル「誰だ!」
???「よう、ヒスイ!!久しぶりだな。元気だったか!?」
現れたのは、ヒスイと同じぐらいの年齢の少年。クセのある明るい茶色の髪を、後ろ前にかぶった帽子で押さえ、髪と同じ色の瞳は四人を写していた。
ヒスイ「お前、何でここに?シロガネ山に居たんじゃ・・・」
???「いや、二週間前にシロガネ山を出てさ、今はジョウト観光をしてたんだ〜」
ヒスイ「いやいやいやいや、そうじゃないから!何で今ここにお前が居るんだよ!?」
リオン「私のチョキが進化したわ。」
???「あ、ごめんね。勝手に進化させちゃって。でも、あの状況じゃぁ最善策だと思ったんだよ。」
リオン「いいえ!助けて頂いてありがとうございました!」
ギンガ「ところで、貴方は誰なんですか?」
???「あっれー?ヒスイから、聞いてないのか?俺は、ヒスイのライバルだよ☆」
サトル「ってことは、あのマサラの英雄・・・」
ヒスイ「今はワタルさんに任せっきりだが、前回のリーグでワタルさんを破って、真のチャンピオンなんだ。」
???「そう!俺は・・・」
アポロ「やっと見つけた!って、何故貴方がいるんですか!?」
ランス「撤退、撤退ー!」
???「そうはさせない!皆さん!お願いします!」
ハヤテ「よし!出番だ!行くぞピジョット、風起こし!」
ツクシ「アリアドス、糸を吐く!」
アカネ「ミルタンク転がる!」
下っ端「うぎゃぁぁ!」
アポロ「マタドガス、煙幕です!」
マツバ「ゲンガー、シャドーボールで吹き飛ばせ!」
ミカン「ハガネール、アイアンテール!ここから先には通しません!」
シジマ「カイリキー、爆裂パンチ!」
ヤナギ「イノムー、冷凍ビームじゃ!」
アポロ「くっ!」
イブキ「逃げ場は無いわ。大人しくお縄に掛かることね。」
アポロ「ロケット団完全復活計画が・・・」
???「いやぁ〜さっすが、ジムリーダーの皆さん!お陰で、幹部を捕えることが出来ました!」
マツバ「君が言っても説得力無いよ。リオンちゃん、大丈夫だったかい?」
リオン「はい。でも、どうしてここに?」
ミカン「スイクン達が連れてきてくれたんですよ。」
スイクン「我々はこれ位しか出来ないので。」
エンテイ「主は悪の手を免れることが出来たようですね。」
ライコウ「感謝します。リオン殿。」
リオン「こちらこそありがと。」
ギンガ「これからどうするんだ?」
スイクン「一度エンジュに戻ろうかと。ゆっくり休みたいですし。」
リオン「そっか。じゃあまた遊びに行くね!」
???「誰も名乗らせてくれないんだぜ。もう、次回でいいっ!」