二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 願い  —銀魂・トリップ小説— ( No.31 )
日時: 2010/08/20 15:21
名前: 時雨 (ID: fgYvAUM4)

第四訓「身長なんかどうでもいいだろ!」

近藤さんの案内によって、私の部屋に着いた。
当たり前だが、和風で片付いていて生活感が無い部屋。

ふと、植物状態となり病院のベットで横たわっているお姉ちゃんがフラッシュバックした。
生活感が無い部屋、と言うワードが頭のどこかで引っかかったんだろうな、と一人苦笑い。


「これが隊服だ。サイズがあうか分からねェが、取りあえず着れるだろ」

土方から渡されたのは、隊長級の制服で私なんかが着てもいいのかと思ったが、有難く着させてもらう。

「アキ、また呼びにくるから、それまでに着ておいてくれるか?」

「はい。了解しましたー」
近藤さんに返事を返しながら部屋に入った。


☆ミ

…着たには着た。というか、着れたには着れた。
ウエスト上などは問題なくってホッとした。


───が
一つ言えることはあれだね。お通ちゃんって背ェ高いんだね。
いや、私が低いのか。

お通ちゃんが着たのであろう制服は、私には少し大きかった。
…うん、アイドルだもんね。それなりに背もあるよね。悪かったな身長低くて。

溜息をつきながら漆黒のズボンの裾を仕方なく折り曲げる。
酷く不格好だが、引きずるよりはいいだろう。


ちょっと外に出ていようかと襖を引くと、ちょうど人が入るところだったらしい。

「「うわっ」」
派手にぶつかって尻餅をついた。


「…ったた」
ぶつけた頭を撫でながら目を開くと、誰かの右手が見えた。

「ごめんね。大丈夫?」

はい、大丈夫です。そう言って有難く手を掴んで立ちあがった。

──? この声、どこかで…

起こしてくれた人は、タレ目で少し長めの黒髪をした青年だった。