二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 赤頭巾ちゃんと愉快な仲間達【童話】 ( No.65 )
- 日時: 2010/08/19 17:56
- 名前: 雨月 (ID: H5up09UV)
第四幕【授業】
何やかんやで始まった、御伽学校の一時間目。
皆さん気になりませんか?えっ?何がって…そりゃぁあの人たちがちゃんと勉強ができるのか?って事ですよ。あの人たちって?其れは言わずと分かる事ですよ。あっ、調度先生が2—Aクラスにやって来たみたいです。
「それでは、一時間目の授業を始めたいと思います」
教室に入るなり、この第一声を発したのはこの学校ではかなり有名な先生——スウィート・ディスヴ・ウィッチ先生である。まぁ、有名と言っても黒い噂の方なのだが…。
「さて、行き成り授業と言いたい所なのですが…先週出した宿題をコロッと忘れてたので今から答え合わせをやって行こうかな?なんて思います」
ニコニコと笑いながら、黒板に文字を書きだす先生。ちなみに、ウィッチ先生はこの御伽学校の英語講師を務めています。
「うわぁ…。私此の宿題やってきてないうちの一人なんだけどな…」
苦い顔をしながら林檎は言う。
「林檎は、直に訳が出来るじゃないの。うちは、辞書ひかんと分からんわ…」
そう言って、隠れて辞書を引き出す煉。…ちょっと待ってください。いや、私が止めるのもアレなんですけど…今、煉さん直に訳が出来るって言いました?あの、林檎が?メンドクサイって言ってる人が?
「其れじゃぁ、何時も予習を忘れているのに何故か訳のできる紅原さん、問い一をお願いしますね。…問い二を…陽乃さん良いかしら?」
先生は、笑いながら皆が真相を知りたいと思う学力を持つ林檎を当てた。きっと、陽乃さんを当てたのはもしもの時の為だと私は信じています。
「えぇ…。先生その良いかた回りくどいですよ。まるで、私が予習を本当にやっていないかのように…」
「いや、アンタ予習してへんやんか」
おぉ、ナイス突っ込みですよ煉さん。因みに、【Red・Hood】内での突っ込み担当は、馬鹿一号さんと真珠の仕事です。
「仕方ないな。じゃぁ、遣ってあげますよ」
何でこんな上から言ってるのかは、さて置き黒板の方に歩く林檎。てか、こんな馬鹿ワールドを繰り広げてる間に陽乃さんは英訳を終わったようです。
「はいはい。紅原さんもちゃっちゃとやっちゃって」
そんな軽いノリに乗るかのように林檎はチョークを走らせた。
黒板に書かれた綺麗な英文。
Smoking is dangerous for your health.因みに、読者さんはこの英文なんて書いてあるか分かりますか?私は、サッパリですね。じゃぁ、書くなよって言う突っ込みは一切引き受けませんよ。…あれ?林檎が席に戻ったようですが…書き終わっちゃいました?
「なぁ、林檎。アレって本間答えあっとんのかいな」
少し疑いの眼差しで、林檎の答えを見る煉。
「あってるよ。ちょっと、嫌な意味だけど」
そんな林檎が書いた答えはこちら。
【喫煙は健康に害を及ぼす。】
えっと…本当に、こんな答えを授業で出すのが不思議なのですが…あってるんでしょうか…。
そんな事を周りの人がハラハラする中、先生は紅チョークを使って林檎の答えを評価し始めた。
「今日も、即席で答えを出したんですね」
ちょっと呆れながら、ウィッチ先生は赤丸をする。
…えっ!?あってるんですか、学生に有るまじき答えじゃないですか。
「こんな問題でちょっと困るかなって思ったのに」
いや、頬膨らまして言う言葉じゃないでしょっ!?教師ですかこの先生!?
「教師ですよ」
うわっ、何でこっちに鋭い視線を走らすんですか!?
「紅原さん。今度からはちゃんと予習して来て下さいね」
そう言うと、ウィッチ先生は黒板の答えを素早く解説をすると何時もの授業へとはっいていった。
…いやはや、林檎ちゃんは勉強一応は出来るみたいですね。驚きです。さて、次回はBクラスでも覗いてみましょうかね?でも、今日はここでお別れです。
—— Next time.