二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 黒田エリの好きな人 ( No.101 )
日時: 2010/12/10 22:20
名前: 紅花 ◆iX9wdiXS9k (ID: 3CNtvX8U)

「あは、あははははははっ!」

 腹を抱えて笑い転げる。ちょっと、失礼じゃないの、それ?
「くく。くくく、あっ、あははははっ、っひ、ひろとでも、あはっ、や、ヤキモチやくんだ?」
 笑いながら途切れ途切れに言う。
 ちょっと待って、今「ヒロトでもヤキモチやくんだ?」とか言ったよね?
 この笑いを強制終了させなければ。
 俺は緑川のポニーテールを強く引っ張る。
 頭皮を引っ張られて痛みに悲鳴をあげる緑川。

「わっ、いで、いでででででで! ごめん、ごめんねヒロト、ごめんごめん、ごめんなさい! あのっ、かかか、完璧なヒロトがや、やきも、いやなんでもありませぇええん!」

 やきもち、と言いかけた緑川の髪を更に強く引っ張る。
 悲鳴をあげて涙目になりながらそう言う緑川。
 完璧なヒロト、かぁ。
 俺は緑川の髪を引っ張る手を緩めると溜息をついた。
 俺は完璧でもなんでもない。強化人間だけど、たぶん緑川の言うとおりヤキモチやいたりする。
 でも、セカンドランクである彼に、俺は完璧に見えたのかもしれない。

「あー、でもビックリしたなー。“計画”がこんなに上手くいくと……いで、いでででで! すいませんすいませんなんでもございませんだから放してぇええ!」
 再び彼の髪を引っ張ると彼は又もや悲鳴をあげる。
「計画ってなんなのか……教えてもらおうか?」
 彼の耳元で囁く。ひうっ、小さく悲鳴をあげる緑川。
「でもそれは玲奈姉さんがいっちゃだめって……」
「流星ブレード……喰らいたい?」
 低い声でそう言うと、い、いやですごめんなさい、ぶんぶんと頭を振る緑川。
 そのあと緑川は涙目になって俯いた。
「でも……りゅうせいぶれーどの方が玲奈姉さんの爆裂ビンタよりもマシな気がする、し……」
 それはそうかもしれないけれど、ってか早く白状してくれないかな。
 でも彼は玲奈姉さんとの秘密をばらすことはいやなのだろう。
 それはそうだ、玲奈が彼に秘密を言うということは彼を信頼しているってことだから。
 でも——俺は聞き出さなければ。

「早く」
 低い声で催促する。緑川は小さい声で言った。
「あのね……、玲奈姉さんが相談に来たの」
「何の用で」
「『ヒロトがあっちこっちフラフラして他の女の子といちゃいちゃしてやがるから懲らしめるのを手伝ってくれないか』って」
「は?」
 あっちこっちフラフラ? 他の女の子といちゃいちゃ? 懲らしめる?
 え、ええ、そ、それって、そのつまりその……。
 顔に血が上ってくる。顔が赤くなっているのが自分でもわかる。
「それで、俺がどうしたらいいのって聞いたら、『私といちゃいちゃするとかヒロトに私とデートするとか言えばいい』って言ったから、……その通りにしたの」
 え。……ってことは、玲奈は、俺にヤキモチをやいて……?
「だからこんなことしたの。玲奈姉さんはヤキモチやくぐらいヒロトのことが好きなんだよ」
「……」
「それに正直いって俺には他に好きな人がいるし」
「……」
「だからさ、もうフラフラするのやめたら」
「……フラフラなんかしてない」
「してるじゃん。この間プロミネンスの女子達と喫茶店でコーヒー飲んでたでしょ」
「……あれは誘われt「ダイヤモンドダストの女子達と可愛い洋服の店にいたよね」
「……あれはばったりでくわs「イプシロンの女子達とサッカーやってたでしょ」
「……あれはぐうぜn「ジェミニストームの女子達にケーキ奢ったくせに」
 う……。あれはジェミニの女子達に脅されてしぶしぶしかたなく……って言っても緑川と玲奈はそれを言い訳だとしか思わないか……。
 じゃ……仲が良い玲奈と緑川は……俺へのあてつけ?
 
「そうに決まってるだろ」

 え、と振り向くと玲奈が仁王立ちしていた。
 心なしか顔が真っ赤だ。
「お前があっちこっちフラフラするからちょっとおしおきしてやったまでだ。——リュウジは手伝っただけだ」
 そう、なのか?
 顔が急遽赤くなる。
 うわ、俺って凄い勘違いして緑川の髪を引っ張ったり流星ブレード使うと脅したり……!!
 俺は照れ隠しに緑川に向き直って髪の毛を掴み。

「——じゃあ今度は、緑川の好きな人を白状してもらおう」

 俺は顔を真っ赤にしながらも悪魔のような笑みを浮かべていたに違いない。
 緑川が顔を真っ赤にして、勘弁してぇええ、と悲鳴をあげるまでそうかからなかった。



 〜おまけのようなもの〜


「もうあっちこっちフラフラするな。したら即分かれよう」
「しないよ。誓って」
「そうか。……じゃあ今回だけはお前を信じ、ってヒロトどこへ行く!」
「いや、今日ガイアの女の子達に誘われてるの!」
「……リュウジ。もう一回付き合ってもらおう」
「ええぇええ!? また!?」
「ああ。今回はもっと悪質なものにしてやろう。嫌がらせもしてやろう」
「……この二人ってなんでこうも複雑なのかな……」






 〜あとがき〜
 これも他の掲示板で書いたものです。
 はい、意味不明! 
 一応解説してみます。
 ヒロトと玲奈は付き合っている。で、あっちこっちフラフラしているヒロトに業を煮やした玲奈は緑川と計画を立てる(というか緑川を計画に引きずり込む)。
 で、計画とは緑川と玲奈がいちゃいちゃしたりすること。それにムカついたヒロトが緑川に問いだそうとする。で真相がわかる。でも最後はガイアの女子に誘われていってしまう。
 ……どうしようもない物語。他の女子達はヒロトが大好きな玲奈を意地悪したいからヒロトを誘っているのです。どうしようもない妄想←
 ううどうしようヒロト若干キャラ崩壊。ただヒロトが緑川をいぢめると面白いだろうなって思ってかいたもの。