二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人 ( No.194 )
日時: 2011/04/22 21:04
名前: Chess ◆JftNf0xVME (ID: fckezDFm)

   2.


 べクセリア、西の封印の祠にて——
 四人は、守りを固めているかのように立ちはだかる死者の霊や実体のない魔物たちを次々と打ちのめしていった。

「かなり荒っぽいけど、昇天してもらうよっ」
 マルヴィナが鮮やかに剣で薙ぎ、
「昇るのかなぁ?」
 シェナが弓の狙いを魔物に定め、
「後ろ危ないっ」
 キルガが盾で攻撃を弾き返し、
「さすが聖騎士」
 セリアスが飛んだ血飛沫を拭う。
 ルーフィンは一人呆気にとられた。何なんだこいつら? という言葉が顔に書いてある。
「で、ツボはどこだ?」
 マルヴィナが戦いの手を止めないまま、ルーフィンを振り返る。
実に危なっかしいが、マルヴィナは余裕の表情である。
「あの部屋の奥が怪しいな。そこじゃないか?」
「・・・あ、あぁ、その通りです。ただ、この調子じゃなかなか行けなさそうですね・・・」
「・・・嫌味か?」
 マルヴィナは剣を振ったまま、ちっ、と舌打ちした。


 三十分経過。


 ようやく扉の前までたどり着いた一行、扉があかないという事実に一気に脱力した。
「・・・待て待て。ありかこんなん」セリアス、
「実際ここにあるのよねぇ」シェナ、
「・・・扉開けるキーワードかなんかないわけ・・・?」マルヴィナ、
「・・・これじゃないか?」キルガ。
 キルガが目ざとく見つけた石碑を見る。古めかしい文字が書いてあった。
マルヴィナとセリアス、キルガでさえその文字に首を傾げ、シェナが覗き込む。「・・・あぁ、古代文字ね」
「古代文字ぃ・・・?」
「そう。・・・ちょっとなら読めるんだけど・・・あ、ルーフィンさん、出番。この文字、読んで」
 使えるときに使うとはこういうことを言うのか。
「僕ですか?」
「あなた以外にどこにルーフィンがいるのよ。
どうせこの先も調査するんでしょう? さっさとキーワードを読みなさい」
 ・・・やるな、シェナ。と、口中でマルヴィナ。サンディはおおっ、となぜか感心していた。


       『 二人の賢者の目覚めし時
                  赤き光と蒼き光は蘇る 』


 ・・・ルーフィンの読み上げた石碑の内容に従い、二人の賢者を探す。
ここにシェナという賢者がいたが、それは『職』であるため、まずないだろうと意見は却下された。
「はいは〜い。マルヴィナ、賢者“あった”よん」
 パタパタ飛び回っていたサンディの導き(?)で、何とか一同は二つの[賢者像]を見つける。
 静かにたたずんでいた賢者の像の手中に収まった赤と青の宝玉に触れた時、光が放たれ——“目覚める”。

 祠が揺れた。二つの宝玉の光が消えたころ——閉ざされた扉は、開いていた。







             Chess) かなり省略してます。あんま重要シーンじゃないし(笑