二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人 ( No.69 )
- 日時: 2010/12/08 16:55
- 名前: Chess ◆1OlDeM14xY (ID: yMcOisx5)
——3—— (2 短っ)
——ウォルロ村。
何とか無事だった二人は、(と言うかマルヴィナは)ズッキー、スラピ、スラらんの三匹に礼を言って別れた。
「ありがとう、マルヴィナ。・・・えっと、宿屋は?」
「あ、あっちに」
「ありがと。——そうそう、お礼はまた改めて」
ぱちっ、とウインクを決め、ルイーダはスタスタと行ってしまう。
(・・・なんて人。雰囲気がまるで違う・・・すごい大人っつーか)
思い出すのはラフェットの姿だ。
「さすが、リベルトさんの宿ね」
マルヴィナも気になって宿屋に入ったとき、ルイーダはリッカと話していた。
「父さんのお知り合いの方ですか? ・・・あっ、もしかして・・・ルイーダさん!」
「ご名答。——ところで、リベルトさんは?」
「・・・・・・・・・」
リッカの表情が変化し、声が小さくなる。遠くにいたマルヴィナまで声は届かなかったが、
「——ええっ!? な・・・亡くなったって、ほ・・・本、当・・・?」
真実を告げられたことは、分かった。
「・・・何てこと・・・あの、伝説の・・・それじゃあ、セントシュタインはっ・・・!」
リッカもマルヴィナも、さすがに話が見えなくなり、ただルイーダを見つめた。
そこでリッカは初めてマルヴィナがいたことに気付く。
「・・・・・・・待って」
だが、ルイーダが呟いた言葉に気をとられる。マルヴィナもそうだったため、問題はなかったが。
「ってことは、今はこの宿、貴女一人で経営してるのよね?」
「そ、そうですけど」
「・・・うん。ここっていい宿だわ・・・さすが伝説の宿王の娘」
「・・・・・・・あの、さっきから伝説っ——」
「ねぇ貴女!」
リッカの言葉を最後まで聞かず、ルイーダはいきなりカウンターを叩く。
バコンッ、とすごい音がしたが、本人はいたって気にしていなかった。
ビクッ、とリッカは身を引く。
「貴女・・・セントシュタイン城で宿屋をやってみる気、ないっ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・え」
リッカは呆然。そして、マルヴィナと同時に、
「「・・・・・ッええええええええええええええっ!?」」
盛大に驚いた。