二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.1 )
日時: 2010/09/06 07:31
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

—Data,00—


小さい頃から、同じ光景を見てきた。

最初は——母親と父親が殺される現場を。

次は、知り合い。
次は、友達。
次は、次は次は次は———。

その、繰り返しだった。

何度も何度も同じ光景を見て、血の色を覚えた。
何故自分がそんな同じ光景を見てきたのかは、判らない。
誰かがさせているのか。
誰が俺に見せているのか。
それすら不透明で、不確認。
そして俺はその光景が通常の光景と間違って認識したまま、育っていった。


ソレが間違いだと知ったのは、あの大空の様な子とであってからだった。



(今見ている自分の光景もまた、間違い)



また、1人。

殺された。

血の色が部屋中に広がって、気分が悪かった。
罪悪感なんて感じなかった。
只———後悔しただけだった。
この事は、あの子にも知らせていない。


(キミだけは、居なくならないで。キミだけが、俺に他人と縁を結ぶ事は間違いじゃないと教えてくれたのだから)


夜空は、只そう懇願するだけだった。














———なんて、無力。