二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: bio hazard Episode ( No.20 )
日時: 2010/09/21 18:52
名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: S8wpdLDK)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

 影璃は姿勢を低くし、近くのゾンビの腹部に回し蹴りを喰らわせる。

 バランスを崩したゾンビが後ろのゾンビ一体を巻き込んで倒れ込み、ゾンビ一体がそれに躓いて転ぶ。

 右から来たゾンビの頭部にマシェットナイフを突き刺す。

 すぐにそれを抜くと、そのままの勢いで振り抜き、左から来たゾンビの首を撥ねる。

 その隙に立ち上がった先程のゾンビ一体を蹴り飛ばす。

 そのままゾンビは階段を転げ落ちていき、壁にぶつかると、あらぬ方向に首が曲がり、動かなくなった。

 二体が同時に立ち上がると同時に、右側の方の頭部をハイキックで破壊し、神紅が包丁をもう片方の頸椎に突き刺した。

 五体全てが絶命したのを確認すると、影璃は神紅に向き直った。

「で、神紅。俺は二階に用はない。お前は何か用事でもあるのか?」

 神紅は頷くと、先程包丁を突き刺したゾンビを指差した。

 仰向けに倒れた、その女生徒の死体の胸の名札には“相ノ内 美久”の表示。

「…友達か」

 影璃の言葉に神紅はコクリと頷いた。

「残念…だったな」

 影璃は軽く溜め息を吐くと、懐から先程の生徒手帳を取り出した。

「……そうだ」

 生徒手帳を少し読み、影璃は思いついたように歩き出した。

 神紅もそれに続く。