二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: bio hazard Episode ( No.21 )
日時: 2010/09/24 20:39
名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: S8wpdLDK)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

「お兄ちゃんの用事はこっち?」

「いや、正確に言うと違う」

 神紅はその言葉を不思議に思いながらも影璃に着いていく。

 2年2組の教室の中に入ると、ゾンビが居ないのを確認し、神紅を適当な机に座らせる。

 そして、黒板に赤いチョークで字を書き殴った。

 “There is no answer anywhere.”と。

 其処まで書いたとき、影璃は神紅の方を向いた。

 必至で読もうとしている様子の神紅を見て、影璃は今度は白いチョークで書き殴った。

 “Because it has not found even the problem yet.”。

 それだけ書くと、影璃はそのチョークを握力でへし折った。

「行こう」

 影璃は神紅の手を握り、教室を出た。

「…なんか苛々してる?」

「いや、別に。なんでそう思う?」

「…なんとなく」

 神紅が言うと、影璃は口元に笑みを浮かべ、階段を下りていった。

 その間、神紅は頭の中で無数の疑問符が飛び回っているような感じがした。