二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: bio hazard Episode ( No.31 )
日時: 2010/11/13 23:23
名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: N1u19UeR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

 いつの間にか近くまで来ていた“それ”が伸ばした舌を側転でかわし、“アリス”を構える。

「9mmが通用する相手じゃなさそうだが……」

 そう呟きながらも引き金を引く。

 “それ”の身体から血が噴き出した。

 しかし、すぐに止まる。

「正にウィルス実験の賜だな。研究員連中の喜ぶ顔が浮かぶよ」

 “アリス”から“爆魔”に持ち替え、走りながら“それ”を撃つ。

 結果としてはあまり変わらない。

「少しは怯めよ。やってるこっちが悲しくなる」

 近くの自衛隊員の死体からM62手榴弾を取り、“それ”が伸ばしてきた舌の上に安全ピンを抜いて乗せる。

 すぐに手榴弾は“それ”の口の中に吸い込まれていった。

 十秒としない内に“それ”の頭は爆発した。

 血が飛び散り、脳漿がばらまかれる。

 頭部を失った身体が激しく痙攣し、やがて止まると、影璃が近づいても、銃弾を撃ち込んでも、全く動かなくなった。

「…ま、良いかな」

 近づいた際にブーツの裏に着いた脳漿を足を振って落としながら影璃は呟いた。

「神紅ー、出てこーい」

 影璃が呼ぶと、体育館倉庫から神紅がすっと出てくる。

「終わったの?」

「ああ。見るのは勧めないがな」

 影璃は鍵束を指でくるくると回しながら、歩き出した。

 神紅もそれに続く。