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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 爆想サザエさん ( No.11 )
- 日時: 2010/11/08 11:33
- 名前: ACT (ID: nrzyoCaD)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
6
カーテンを閉め切り、電気も付けていない部屋にテレビの明かりだけがうす暗くともっている。部屋中にピコピコというゲームの効果音が響いていた。画面に顔を近づけて集中している少年、フグ田タラオ。彼の視力はテレビゲームによってほぼ0に等しい。したがってビン底のようなまん丸をかけている。
「たらちゃ—ん、担任の先生が来たわよー!こっちへいらっしゃーい!」
うるさい母、サザエの声が聞こえた。何故家庭訪問でもないのにここ、磯野家にタラオの担任が来るのか。その答えはただ1つ。彼は不登校なのだ。理由は同級生からのいじめ。それが彼の心を深く傷つけたた。いじめの原因はやはりフネが起こした事件であった。タラオはゲームを中断すると、忌々しいいじめを思い出した。
『おい、お前のおばあちゃん死んだんだってな』
『……』
『おい、なんか言えよ!そういえばお姉ちゃんも殺されたんだってな、確かワカメだっけ?アホみたいな名前だぜ』
『可哀想なタラちゃ〜ん、ベロベロバー。わはははははは!』
『……ワカメお姉ちゃんやおばあちゃんのことを悪く言うなです!』
『うわっ、痛ってえな。おいみんな、やるぞ!』
『おう!みんなで蹴ろうぜ、オラッオラッ!』
『痛い、痛いです〜』
『ですです言ってんじゃねえ、オラオラッ!』
クラスメイトからボコボコにされたタラオは次の日から学校に行かなくなったのである。
またサザエから呼ばれたタラオであったが無視してゲームを続けた。
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