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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 爆想サザエさん ( No.90 )
- 日時: 2010/11/28 10:18
- 名前: ACT (ID: nrzyoCaD)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
17
「なあ、分かっとるならはよ金だせや」
「えっ!?」
波平の顔が青ざめる。
それを見た借金取りは眉間に皺を寄せて波平をにらんだ。
「あ?まさか持ってないとかいうなよ?お前いつまで待たせるんだよ!返せよ300万っ!」
300万という言葉を聞き波平は顔をしかめた。利息がまた上がっている。
もちろん300万という大金は波平には払えるはずない。今までなんとかごまかしてきたが、もう無理があった。
「すみません!もう少しだけ待ってください!絶対返しますから!」
波平は正座すると顔を地面にこすりつけるほど頭を下げた。何度も何度も。プライドなんかとっくに捨てている。
そんな彼を借金取りは煙草を踏むようにぐりぐりと靴底を圧しつけた。
思わずうっと痛々しい声を漏らす。
「こんなに待てるか!……と言いたいところだが」
彼は自分の汚い靴を波平の前へ置いた。
「この靴を舐めたら今日はゆるしてやる」
「なっ!?」
「嫌ならこの家を売り払ってもらうぞ」
「くっ……」
もとは自分が作った借金。自分のせいなのだ。
ここはやらなければいけない……。
「舐めるのか?舐めないのか?どっちだ!?」
波平は思い切って靴へ顔を近づけた。
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