二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FINAL FANTASYⅦ—序章— ( No.29 )
- 日時: 2010/11/13 23:23
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: cVA1W6Ik)
Capter Ⅱ —親友。のち、ライバル。—
彼はわたしの顔をその淡くて綺麗な青くて蒼くて藍い瞳でわたしを見据えると、動向を小さくした。
ちら、と先生のほうを見てまたわたしに視線を戻す。
そして僅かに目を細めた。
「あんた・・・?いや、なんでもない。」
ああ、ポーカーフェイスなんだ、って思ってたらそういわれてわたしはきょとん、とをした。
そしてクラウドいう名前らしい彼はまたもとの体制に直る。先生はため息をつく。
「しょうがないですね。さあ、エアリスさん。ご自分の席に」
言われて頷き、そこに腰を落ち着ける。
横は唯一空席で、エアリスはクラウドとも近くの席なんだ、と不思議とかすかにうれしく感じた。
そう、この感覚はまるで、わたしが前までザックスに抱いていた感じと同じもの———...あれ??
てことはわたし、もしかしてクラウドのこと——
そっか。そうなんだ。
エアリスはザックス以外の男子に同じ感情を抱けたことをうれしく感じた。
その前にはザックス、左は廊下側の壁で右斜め前にはさっきの黒髪の女の子がいた。
年は、私より一個か二つくらい、下。
その子は振り返ってニコ、と笑った。
「私はティファって言うの。よろしくね、エアリスさん。」
「うん、よろしくね。あ、わたしのこと、エアリスって呼んでくれていいよ」
コク、と彼女が頷くとさらさらの送り毛が揺れた。
「わかったわ、エアリス。私もティファでいいわよ」
今、気づいた。・・・ザックス、聞き耳立ててる。
ティファもそれに気づいたみたい。こそ、と私に耳打ちした。
くすくす、と笑いながらそんなザックスを見てたら本人もそれに気がついたみたいで、こっちに普通に向いた。
「なんだ、気づいてたんだったら言ってよ」
ティファはふふ、と笑った。でも急にまじめな顔になると声を潜めてわたしたちに尋ねてきた。
「さっきの、あなたたちが・・・って、本当?」
エアリスはちょっぴり顔を赤くする。それを見て、ザックスもティファも納得した。
「そっかあ。そーなんだぁ。へぇ〜・・・」
あ、とティファは気づいたようにつぶやく。
「大丈夫、みんなにはナイショにしておいてあげる」
「ありがと、ティファ」
それは嬉しかったけど、ザックスが腕組しててうんうん、と頷いてたのには、ちょ〜っとあったまきたな。