二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FINAL FANTASYⅦ—序章— コメント下さい!! ( No.43 )
- 日時: 2010/11/18 20:27
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: cVA1W6Ik)
Capter Ⅴ —“きらいじゃないよ”—
2日目の学校に来た。
早速エアリスは彼の姿を探す。
そして見つけた。
彼———ザックスはちょうど反対側のドアから入ってきていた。
それを見て、エアリスは「おはよ」と不自然なほどにっこりとして声をかけた。
ザックスは一瞬だけ驚いた顔をしたけど、うれしそうに
「ああ!おはよう!」と元気よく言った。
彼はどうやらエアリスの不自然な(作り)笑顔には気づいていない様子だった。
エアリスはその(作り)笑顔のままそんな彼の服のすそをつかんで廊下に連れ出す。
「ザックス!!クラウドにわたしのこと、話したでしょ!!」
「ああ、話したよ。」やっぱり、とエアリスは思った。
しかし彼はまだ続けた。
「エアリスは、いつもいい花の香りがするし、無邪気で明るいいい女だぞ、って。それがどうかした?」
は・・・!?と心の中でエアリスは叫んだ。
花の香り・・・!?
いい女・・・!?
知らぬ間に、エアリスの顔は赤くなる。
「ち、ちがう!!そういうことじゃなくて、わたしがセトラの・・・」
「あ〜・・・。そっちかぁ。そういえば、リーブがそれ知ってるかって聞いてきて、そん時に聞かれたなぁ」
「そっちかぁ。」って・・・。
「そういえば」て・・・。
なによ、それ・・・。
え、ちょっとまって。
「リーブ先生がきいてきた・・・!?」
ザックスはこくんと頷く。
クラウドが言ってたように、とまたザックスは続ける。
「神羅側のやつらは信用できないからなぁ。ま、気をつけたほうがいいと思うよ」
そういって、ザックスはわたしの頭をポンポン、と軽く叩く。
わたしはちょっとだけ不満げに頬を膨らませる。
でも、そんなザックスの頭のなで方、きらいじゃない。
———ちょっと守ってもらえてる気分になる。
ちょっと子供みたいな扱い方されるのも、きらいじゃない。
だって、年上のザックスらしいと思うから。
「なぁ・・・エアリス。あんたってさ。もう俺のこと、嫌いなのか?」
「う〜ん・・・。きらいじゃないよ」
クスリと笑って、「いこ」とザックスの手を引いた。