二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.12 )
- 日時: 2010/09/27 18:06
- 名前: 美輪 (ID: OZxqQ4OG)
第6話「気づかなければ」
「おのれ!伊達政宗め!貴様、夜な夜な悪党どもと暴走しておるな!悪だ!削除すべきぃ!」
「ハッ、今時こんな奴いるんだな、小十郎。・・・まぁ、いい。パーリィの始まりだぁぁぁ!」
伊達軍の兵たちの声が、大地を揺るがせる。
「・・・チッ、」
舞は短くしたうちをした。この軍にはなんとしても、正体を隠さなければいけない。
「いでよ!我が名は舞!金色の者!出番は月乃状!!」
舞の右手から、白馬に角がはえた妖怪が出た。
「さぁ・・・いっておいで・・・」
静かに月乃状の耳元でささやくと、月乃状はさっそく、斬り始めた。
だが、ここで、相手の大将、伊達政宗は気づいてしまった。
気づかなければいいものの・・・。
「おい、小十郎、あの女いったい誰だ?」
「ああ、織田の妹とか・・・嫁いてきたのか?」
「違う。その横の。」
「あの・・・、巫女服の??・・・あ、あれは浅井で一番の巫女とか・・・。」
「名前は?」
「・・・ええと、舞・・・だったようなきがします・・・。」
「!」
「・・・何か?」
「・・・・・・・・・いや。」
・・・舞!!!!
『このものは、私の主人の血を引いているものです!私の主人も同じです!!』
頭から血が出てる、15,14らへんの少女だろうか。
『じゃあ、お前の命をわたしてもらおうか。』
『いいえ!私はまだ主人の命令が残っています!この命を預けることはできません!!』
『じゃあ、その坊やをくれるか?』
坊やとは、右目に包帯を巻いている。同じく・・・いや、もうちょっと年上だろうか。
『・・・!』
決意の目で、相手をにらむ。そして、腰までの長い髪を手で一つにし、刀で切った。
黒い綺麗な髪は、首までになってしまった。
それを見て、少年の眼は黒くなる。そんなのには目もくれず、髪の毛を広いながら少女は言った。
『・・・巫女にとって、髪を切ることは、霊力を切ることだといわれています。だが、これは私の命に代わるもの・・・。どうかこれで、お許しください。』
そういい、少女は土下座した。
それに参ったのか、髪を受け取り、相手は帰っていった。
ボロボロになった体でも、優しい笑顔で少女は少年に向かい、
『帰りましょうか、政宗様。』
と微笑んだ。