二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA{月下光臨} ( No.13 )
日時: 2010/09/28 16:49
名前: 美輪 (ID: Gceb0fQF)

第7話「いるものじゃない者」



「あ、ばれちゃいました。」
「・・・?何に?」
「いえ、姫様には何もありません。」
にこっと舞は微笑んだ。
「よし、舞は順調だな・・・。!!」
「おお、順調ですねぇ・・・浅井長政さん・・・。」
「明智、光秀!!!!」
「ああ、誤解なされずに・・・。護衛ですよ・・・。」
「あ、兄者か・・・。」
「ええ・・・。」

「光秀・・・。兄様・・・。」
ホットした目で市は長政たちを見ている。
「・・・。」
明智光秀は、織田軍ならではの、鉄砲軍を率いている。
「これで、簡単に」
舞の顔が緩んだとき、バンッ!と物凄い音が響いた。
銃の音だ。
「長政様ぁ!」「長政様!」
銃を打ったのは、明智軍の1人だ。
浅井軍も伊達軍も、戦をやめ、明智光秀に注目がいった。
「なぜ・・・?」
舞は、倒れている長政の前に立ち、光秀をにらむ。
「あらら・・・当たってしまいましたか?これは、失礼・・・。」
「!!!おのれ!裏切ったな!」
「フフフ・・・、誰がそんな下衆と手を組みます?」
「・・・」
舞は光秀を睨んだ。
「浅井軍一番の巫女、氏原舞!こよい、あなたを三途の川までお送りいたす!!」



「ああ・・・、ああ・・・。」
市が低くうめき声をあげる。
「長政様・・・!!」
長政はもう手遅れだった。胸を中心に打たれてしまった。
「・・・舞・・・!!」
ボロボロと涙が落ちながら、光秀と戦っている舞に目を向けた。
その近くにいた巫女数人が言う。
「すごい・・・。どんだけの体力・・・?」
「かれこれ、20分は戦ってる・・・わよね?」
「さすが・・・。」
舞は少し息が切れたようだった。光秀はそれではすまない。
体力が無くなる前に、月乃状は戻し、刀で戦っている。
{ダメだ・・・。このままじゃっ・・・!}
舞の体は限界に来ていた。月乃状を長時間だしていたせいか。
「・・・っ・・・」
目の前がゆがんだ。視界が効かなくなる。
{あれ・・・?}
「「「「舞!!!」」」」
その声で、意識が元に戻った。時には、遅かった。
「グハッッ・・・!」
舞の口から血がでた。銃で撃たれたのだ。
舞の体は、もう限界だった。



それでも、舞はまだあきらめなかった。