二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN!短編小説をダラダラ【参照150突破!!】 ( No.41 )
- 日時: 2010/10/05 18:56
- 名前: ひろ ◆j6drxNgx9M (ID: E616B4Au)
「じゃあ行ってきます!!」
「こら骸!?たまには勉強ぐらいしたらどうですか??」
「母さんはそう言って僕がすると思いますか?」
「・・・思いません」
「行ってきます!」
母はハァとため息を着いた。
今日も再び骸は友達とサッカーをして遊ぶ予定———だった。
骸が公園に着いた時には、そこは険悪な雰囲気に包まれていた。
1人の少年が骸に気付き、大声で骸を呼ぶ。
「あ、骸ーーーっっ!!!!」
「どうしたんですか?・・・?レッカは?」
骸が皆に訊ねる。
レッカとはいつも遊ぶ時ボールを持って来てくれた骸に1つ年上の少年である。
いつも居るはずなのに、今日に限っていなかった。
そして何故かレッカの妹のレノが泣き崩れている。
1人の少年が骸に訊ねた。
「お前———・・・“エストラーネオファミリー”って知ってるか?」
骸は頷いた。
「この辺を裏で支配しているマフィアですよね?それがどうかしたんですか??」
するとレノが泣きじゃくりながら言った。
「お兄ちゃん・・・連れて、いかれ、たの」
ぐすぐすと泣きながら訴えるレノは、とても哀れに見えて仕方なかった。
少年が言う。
「最近噂になってたからもしかしたらと思ったらこのざまだぜ」
「ご両親には言ったんですか?レノ」
するとレノは更に顔を歪めて言った。
「———し、死んで、っ———!!」
その場に居た全員が顔を真っ青にした。
少年が急に走り出す。
骸が引き止めた。
「待ってください!!何処に行くんですか!?」
「家に戻って親に知らせる!!皆も戻って親に伝えろ!!」
その叫び声に、皆が泣きそうな顔をしながら家へと走っていった。
勿論、その中には骸も含まれていた。
走りながら、骸は大空を見上げる。
何処までも広がる青。
でも今日は綺麗、なんて思えず、どこか憎々しささえも感じてしまった。
(———神様)
骸は走りながら願う。
(———・・・どうか、どうか終わらせないで下さい!)
この素晴らしい世界を。
この希望に満ち溢れた世界を。
こんな穢れた出来事で、終わらせないで下さい・・・!!!!
何故だか、空が馬鹿にしたように笑った気がした。