二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: リボーン 神様のドルチェ【300突破ありがとうございます!】 ( No.92 )
日時: 2010/10/22 19:16
名前: 無花果 ◆j6drxNgx9M (ID: 2Sdxx4yv)

「ただいまぁ」

ボンゴレ10代目候補(というか殆ど決定)の沢田綱吉、通称ツナはぐったりしながら学校から帰宅した。

「おーい、リボーン?いるんだろ?」

ツナは自分の部屋のドアを開け、自分の家庭教師に呼びかけた。
リボーン———マフィア界のヒットマンであり、ツナの家庭教師。
しかし、リボーンの姿は赤ん坊なのだ。
アルコバレーノという最強の赤ん坊でもあるらしく、黄色いおしゃぶりを首から提げている。
そのリボーンは、何やら電話中のようだ。

「・・・あぁ、分かった。すぐ向かわせるぞ」
「・・・?」

ピッ、とリボーンが終了ボタンを押す。
そして勢い良く振り返ったかと思うと、ツナを見て言った。

「なんだ、帰ってたのか?」
「酷い!ちゃんといたよ!」
「そんな事より、ランボ以外の守護者を全員集めろ。勿論、雲雀もな」
「え゛ぇ!?いやっ、無理無理!ていうか何でいきなりっ!」


「・・・黒曜ランドがどうなってもいいのか?」


「・・・っっ!!」

リボーンの一言がツナの心に深く突き刺さる。
黒曜ランド?
さっぱり訳が分からない。
リボーンが言う。

「とりあえず、俺の言う通りにしろ。話はそれからだ」
「う、うん・・・」



(・・・月・・・か)



ツナが強く頷くのを見て、リボーンは心の中で呟いた。


ツナの部屋は、中学生が6人入るだけで精一杯だった。

「狭い」
「わーーーっ!!雲雀さんちょっとだけ我慢してくださいっ!!」
「雲雀!10代目を困らすんじゃねぇっ!」

狭くて帰ろうとした雲雀をツナと獄寺が引き止める。
雲雀はツナを睨みつけると、

「ちょっと君、本当に戦えるんだろうね?」
「あ、それはちょっと保証できないっていうか・・・その、」
「あぁ、戦えるぞ」


「「「「「「っっ!」」」」」」


リボーンの言葉に全員が息を飲む。
それがリボーンの第一声だった。
雲雀がリボーンを見ながら言う。

「強いかい?」
「あぁ、間違いねーはずだぞ」
「ちょっ、ちょっと待って!タンマタンマ!!」

ツナは話に入り、リボーンにまくし立てる。

「何だよいきなり!!皆集めろとか言っといていきなり戦うなんて言い出して!やっと白蘭達との戦いが終わったっていうのに!皆まだ傷が癒えてないんだぞ!?」
「だから何だ、戦わねーってのか?」
「それにいつもランボも参戦させるのに、今日は呼ばないなんて・・・何か矛盾してる気が・・・」
「確かに、アホ牛の姿が見えねぇが・・・」

ツナの言葉に獄寺がキョロキョロと辺りを見渡す。
瞬間リボーンは、皆を地に落とすような言葉を放った。



「・・・ランボは下手したら“死ぬ”かもしんねーからな。お前らでも相手になるか分かんねーんだぞ?」


「・・・な!!」

ツナが驚愕の叫びを発する。
他の守護者も呆然としていた。
山本が言う。

「おい、待てよ小僧。そいつが今黒曜ランドで暴れてんのか??だったら早く行かねーとやばいんじゃ、」
「ごめんボス。私行ってくる」

顔を真っ青にして立ち上がるクローム。
膝が微かに震えていた。
了平がツナに言う。

「沢田!俺は極限にクロームに賛成だぞ!」
「俺も行くぜ!!」
「・・・強いんでしょ??」
「10代目、ご指示を!!」
「・・・ボス」
「・・・で、も・・・」

ツナはぐっ、と目をきつく閉じる。
後ろからリボーンが追い討ちをかける。



「このまま引き下がっていいのか?」



その言葉が決意に繋がったのか、ツナはバッと目を開け、皆に言った。



「———行こう!!」